ファンと繋がり共感する時計ブランド【オリス】のエコツアーをレポート
ユーザーに対してだけでなく、地球や社会にもホスピタリティの精神を持つオリスだが、日本国内ではその知名度をさらに高めるプロモーションの一貫として、2019年6月にオープンした国内唯一のブティックとなる「オリス銀座ブティック」で「オリス クリーンプロジェクト」を開催している。これは顧客やファンと共に月に一度、銀座周辺にて清掃活動を行うというもの。開催日はX(旧Twitter)のオリス公式アカウントで告知され、誰でも参加できるようになっている。また世界的には2018年からワールドクリーンを実施しているなど、その活動が賞賛されている。
ファンと繋がり共感する新たなラグジュアリーブランド像を見た
では今回のエコツアーについて紹介する。オリスジャパンが募集し、応募してきた一般の25名はまず都内に集合。バスで神奈川県足柄下郡真鶴町へ向かったのだが、このバスもエコロジーを意識して家庭で使われた廃油をリサイクルして作られるバイオ燃料で走る“天ぷらバス”を採用。ほのかに天ぷらの香りがする排気は大幅にCO2が削減される一方、走行性能は通常の軽油(ディーゼル燃料)とほぼ同等だという。そんな循環型社会を具現化するバスで、神奈川随一の美しいダイビングスポットとして知られる海へと赴いた。
現地でオリスのアンバサダーであるフリーダイビング日本代表の岡本美鈴選手らが合流。そもそも今回のイベントは、岡本選手が真鶴の海を練習の拠点としていることから企画されたもので、真鶴町の協力を得て実現した。この三者の行動力には感心するばかりだ。美しい景勝地として知られる琴ヶ浜ではあるものの、参加者たちが熱心に海岸清掃したことによって1時間ほどで驚くほどごみが集められ、正直驚かされた(前出の集合写真を参照)。
その後の昼食では真鶴産の食材を使ったランチボックスやピザ、イカ爆弾(イカを使ったコロッケ)などが振る舞われ、それらを堪能しながら参加者同士が笑顔でコミュニケーションを取る様子が見られた。オリスのファン同士が繋がり、地産地消まで行う。この様な相互関係のあるエコなアクションは、コングロマリット傘下のビッグブランドではなかなか実現が難しい点もある。独立経営で、なおかつ行動力のあるオリスならではのイベントと言えるだろう。