服選びに迷う40~60代は「白」を加えるだけであか抜ける。顔色がパッと明るく、くすみも回避
「クローゼットに服はあるのに、どれを着てもしっくりこない」悩みを解決します。パーソナルスタイリストの杉山律子さんは、「ファッションにとって、最も大切なのは『色』」と話します。そのなかで、大人がいちばん取り入れるべき色は「白」だそう。その理由と取り入れ方のコツを教えていただきました。 【イラスト】持っておきたい白の5点セットはコレ
色を使いすぎていませんか?
40代、50代、60代の方のファッションを見てみると、「白」の服を着ている方が少ないように感じます。あえて、避けているようにも思います。子育てを経験し、汚れがつきやすい白を敬遠しているのかもしれません。洗濯を面倒に感じてしまう方もいるでしょう。 でも、はっきり言わせてください。歳を重ねたからこそ、白の服は着るべきなんです。汚れやすいなどといった理由で白を避けるのは、もったいないです!
「白」こそ、最も大切な色
ファッションにとって、最も大切な色はなんですか? 私なら、迷うことなく、「白」と答えます。 白は、どんな方にも似合う「万能カラー」です。すべての色と相性がよく、ほかの色を引き立たせますし、明るい印象を与えます。じつは、季節も問いません。 とはいえ、どうして白なの? と、取り入れるのに抵抗感もあるでしょう。その気持ち、とてもわかります。大丈夫です。順番に解説していきますね。 白の効果といえば、まずは抜け感です。コーディネートをすてきにまとめてくれますし、くすみを飛ばす役目もあります。たとえば、グレーとカーキのような色を合わせると、どこか地味な印象になってしまいますが、そこに白が1つ加われば、一気に垢抜けた印象になります。 トップスに白を取り入れれば、レフ板効果で顔がパッと明るく見えますし、顔に近い首回りやVネックからチラッと白のインナーを見せれば、くすみも回避できます。
白の5点セットを持っておく
そこで、提案したいのが、白の5点セット。具体的なアイテムとしては、トップス、ボトムス、バッグ、スニーカー、パンプスです。 コーディネートの失敗で、いちばん多いのが「色合わせ」。なんとなくうまくまとまらないとき、1つのアイテムを白に替えるだけで、グッと垢抜けることがよくあります。5点をそろえておいて、いざというときに手持ちのアイテムとチェンジしてみてほしいのです。 トップスなら、ボートネックのカットソーや、ハイゲージのニットがいいでしょう。ボトムスは、ぜひ、どんな靴とも合わせやすいワイドパンツで。パンプスは、つま先のとがったデザインのものが使いやすいです。 ちなみに、ハイゲージとは、編み目が細かい素材のニットのこと。着たときに生地がストンと落ちて、きれいめな印象をつくります。