ソムリエがマンションの管理人で地下にはワインカーヴ⁉︎「ワインアパートメント」が誕生したワケ
・管理人がソムリエ ソムリエが週に2日、エントランスで入居者へワインやカクテル、ソフトドリンクや軽食を提供するサービスを展開。入居者とそのお連れ様は基本無料で利用できる。 また、定期的にイベントも開催し稀少なワインの試飲もでき、ソムリエを介してワインを仕入れることも可能だ。 例えば、「大切な方のバースデーヴィンテージ(生産年)のワインはありますか?」といった要望にもできる限り対応する。 このマンションでは管理人を「プライベートソムリエ」と呼んでいるが、まさに入居者の専属ソムリエとなっています。
・レストランからのルームデリバリー マンションの一階にはテナントとしてビストロが営業している。入居者はここからお部屋までフードのデリバリーが可能だ。部屋でワイン会といったときでも面倒なフードの用意は、お店に任せてしまえばいいので楽チンだ。 もちろんそういったワイン会のときでも、参加するゲストにもソムリエサービスを提供する。入居者にとってもゲストへのもてなしとなるので人気のあるサービスだそうだ。
中古賃貸マンションのバリューアップを手掛ける意義とは?
垣田さんは現在、新たなコンセプトマンションの企画開発も進めていきたいと考えている。 自社ですべてを企画・開発するには、さまざまな要因とタイミングが関係するが、昨年から新たなフェーズの事業をスタートした。それが、既存の中古賃貸マンションのバリューアップを目指し、中古マンションにおいても新たな付加価値を付けることでその価値を高めていこうというものだ。 通常の賃貸マンションは経年的に価値が下がっていってしまう傾向にある。それを「付加価値」+「管理の充実」で価値を高めることができると垣田さんは感じている。 ワインアパートメントのように、ほかにはないコンセプトやサービスにしっかりとした管理が提供できれば差別化が図れると考えた。
「スタートととして、目黒区青葉台に築17年の中古マンションを4棟購入しました。もともとコンクリート打ちっ放しが特徴的な造りでデザイン性の高い建物でした。エリア的に渋谷区神泉町エリアでワインアパートメントからも徒歩3分ということで何か連動したサービスが展開できるのではないかと思い購入にいたりました。今回は以前に手掛けたワインアパートメントと違って次の要件がありました。 ・ソムリエが勤務できる共用エリアがない ・地下ワインカーヴのようなスペースがない ・ルームデリバリーできるレストランがない ワインアパートメントと比べるとですが、当たり前ですが既に出来上がってる通常のマンションなのでサービスを構築するのに特化した施設とサービスがありません。そこでどのようにして価値を高めることができるのか?それを考えました。であれば『今までの経験と知見をすべて活かそう』という発想になったのです」。