Jリーグ“最強”クラブは? パワーランキング24位タイ。今後ビッグクラブに!? Jリーグ史上初の例に
サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものもある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。
24位タイ:RB大宮アルディージャ(148) 2024リーグ戦成績:1位(J3) 2024シーズンホームグロウン人数:13人(2位タイ) 2024リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:7,472人(30位) 2023年度営業収益:27億8800万円(22位) 大宮アルディージャにとって、2024シーズンは激動の1年となった。圧倒的な強さを誇った明治安田J3リーグでは見事優勝を飾り、1年でのJ2復帰を達成。また、今年9月にはオーストリアの世界的な飲料メーカー『レッドブル』による買収が成立し、Jリーグ史上初の外資100%クラブに生まれ変わった。 クラブ力を測る各指標の堅調な伸びが、大宮の持つポテンシャルの高さを示している。まずは営業収益。2023年度は前年度よりも1億5000万円多い27億8800万円を記録し、着実にクラブの地盤を固めた。ホームゲーム平均入場者数の伸びも好調で、2024シーズンは本拠地『NACK5スタジアム大宮』で平均7,472人を集客。戦いの舞台がJ3だったにも関わらず、2023シーズンの6,758人より714人増えている。 そして、ひと際目を引くのがホームグロウン人数。2024シーズンはリーグ2位タイの13人が登録され、2023シーズンの10人から3人増やすことに成功した。育成選手の中でも注目すべきは、埼玉県さいたま市出身の市原吏音。2024シーズンにトップチーム昇格を果たすと、19歳ながらディフェンスラインの中軸を担い、リーグ戦31試合に出場している。これほど育成を大事にしながらJ2復帰という至上命題をクリアしたのだから、クラブの体力は相当なものだ。 今シーズン、クラブは『RB大宮アルディージャ』として新たな歴史の1ページをめくることになる。クラブ力は十分充実しているだけに、ここに『レッドブル』の資金力が加わるとなると一気にJ1へと駆け上がるシナリオも現実味を帯びてくる。
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