マカオ、カジノ高利貸しに従事の中国人3人逮捕…債務者を8時間にわたり監禁
マカオ司法警察局は6月3日、中国本土からマカオを訪れていた男性へ賭博用途のカネを高利で貸し付けた上、返済不能になった後にこの男性を監禁したとして中国人(中国本土居民)の30代~40代の男3人を逮捕したと発表。 同局によれば、同月1日夜にマカオでカネを借りて賭博をした友人が負けてしまいマカオ半島新口岸地区にあるホテルの客室に監禁されているとの通報が寄せられたとのこと。通報を受けた同局の警察官が当該ホテル客室へ急行し、客室内から被害者を救出するとともに、部屋の中にいた容疑者3人の逮捕に成功したという。 被害者は同月1日未明に上述の3人からカジノのバカラゲームで8または9点で勝った場合にベット額の3割を利息として支払う、最初に1万香港ドルを引く(日本円換算:約20万円)、借用書にサインすることを条件で賭博用途の現金15万香港ドル(約300万円)を借りて新口岸地区のカジノでプレイしたが同日昼頃までに全額負け、この時点までの支払利息の合計は8万香港ドル(約160万円)に上ったとのこと。被害者は返済不能に陥ったことから高利貸しの男2人に同エリアにあるホテルの客室に監禁される中、隙をみて友人に警察へ通報するよう連絡を入れ、救出まで約8時間わたって監禁状態にあったという。 同局では捜査を通じて得られた情報を総合して3人の関与は濃厚とし、全員を高利貸し及び監禁の罪で検察院送致するとした。 マカオでは同様の事件がしばしば発生している。