高視聴率の裏でガオブラック暗躍!?純烈・酒井一圭が仕掛けた『ガオレンジャー』大ヒットの「秘策」
今後の酒井一圭が目指す特撮ファン感涙の名前
──純烈は来年、メンバーが4人から『太陽戦隊サンバルカン』と同じ3人になる予定です。今後、新たな追加戦士が加わるとか、グループとしての構想は決まっているのですか? 酒井 純烈って『紅白』を目指して突っ走ってきて、その夢が叶ってからも、『紅白』を目指してきたときと同じようなスケジュールでずっとやってきたんですね。 これからは、そこが変わってくると思います。『スーパー戦隊シリーズ』のクレジットに「原作 八手三郎」って書いてありますよね。八手三郎は架空の人物ですが、今後は、実在する“純烈の八手三郎”になっていくと思います。つまり、いろんな戦隊を生み出していくことになっていくと。かつ、純烈としても、いいペースでステージを続けていければなと。純烈であり続けられるために、適正なペース配分をちょっと考えている時期です。 ──「武道館の次の目標はドームだ!」とか、そういう話じゃないということですね。 酒井 じゃないじゃない! でも、俺の歴史でいうと、『スーパー戦隊シリーズ』で後楽園ゆうえんちがあって、プロレスで後楽園ホールがあって、競馬で後楽園のウインズと、後楽園が重要な部分でかかわっている。だから、スーパー・ササダンゴ・マシンが、東京ドームで草野球をやるとか訳のわからん脚本を書いてくるかもしれませんけどね(笑)。 ──“純烈の八手三郎”がどんな作品を生むのか、とても楽しみです。 酒井 3人になる時点でそれぞれの個性を売っていかなあかんし、「ソロをやったらどうか」とも考えています。そういう意味では、アルバムに面白い作家の人たちが参加していただいているので、今までの純烈よりも多様な音楽を楽しむ世界を作りたいんです。 それに合わせてファンも育てたいですし。その路線が一段落したら、「ああ、歌謡曲の純烈ってよかったよね」とも言っていただきたいという部分もあります。 当時はイケていると受け入れられていたものが、周回遅れになるとか、世の中の価値観はどんどん変わっていくと思う。いろんなことで、ホンマのホンマにいいモノが残っていく流れがはっきりしてくるんじゃないでしょうか。そんななかで「そういえば純烈っておったな」じゃなく「純烈って結局は残っとんな。あいつら、ヤバいな」ってなりたいですね。
ミゾロギ・ダイスケ