桐山漣“光星”、元妻・伊原六花“優香”に「君と僕は似た者同士」と復縁を迫る<肝臓を奪われた妻>
伊原六花主演のドラマ「肝臓を奪われた妻」(毎週火曜夜0:24-0:54、日本テレビ系/Huluにて配信)の5月21日放送の第8話で、優香(伊原)の元夫・光星(桐山漣)が彼女に接触。彼は、復讐を楽しんでいる様子の優香に「君と僕は似ている」と言い、復縁を迫る予想外の展開となった。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】るり子の不倫動画をSNSで見つけて見入る弘子(加藤千尋) ■肝臓を奪った元夫とその家族への復讐と共に、再び愛を信じて生きていく成長物語 本ドラマは、LINEマンガで配信中の、国内累計閲覧数が1億3300万ビュー(※2024年2月時点)を超える大人気の同名ウェブトゥーンが原作。自分がただの肝臓移植のための道具だったと知った優香が、肝臓を奪ってすぐに自分を捨てた夫とその家族に復讐の炎を燃やすストーリー。 しかし、ただの復讐劇ではなく、他人を信じられなくなった自分を支える周りの人々や守るべきわが子のために、再び愛を信じて前を向いて歩いていく優香の成長物語にもなっている。 ■るり子の不倫動画が拡散… るり子(水崎綾女)は、自分の密会写真のデータが入った弘子のスマホを粉々に壊し、「これで不倫の証拠は無くなった。夫・光星にもバレる事はない」と安堵する。だが、自分をコケにしたるり子を逆恨みした不倫相手の慎吾(夏生大湖)が、彼女との情事の動画をSNSにアップ。大企業令嬢の不倫ネタは、瞬く間に世の中に拡散された。 光星は、妻のリベンジポルノを見たにもかかわらず、るり子を咎める事も怒る事もしないで「誰でも一度くらい間違える事だってある」と、いたって冷静…。「許さないでよ!怒ってよ!」と訴えるが無表情に見つめ返すだけの光星を、るり子は「いつまで経っても私の事を見ない…」となじり、この結婚も、光星を好きになった事も間違いだったのだ、と涙を浮かべた。そして、「離婚してください」と彼に告げるのだった。 ■復讐を楽しみ始めている優香に春美は… そもそもるり子も可哀想な女性だ。不倫に走ったのも、光星が自分を見てくれない寂しさからだ。優香に対しても、“光星の妻”としてマウントを取ってきていたが、優香の肝臓を奪う事を指示したわけでもないし、二股をかけていた光星が、財閥令嬢で自分にメリットがあるるり子を選んだだけの事だ。 優香にとってるり子は“光星への復讐”の一過程、道具の一つにすぎない。だが優香は、るり子の不倫が拡散されているのを見て、「天罰が下りました」と楽しそうに笑っていた。本来の目的からズレてきている事に気付かない彼女を、春美(猫背椿)は心底心配していた。 ■「復讐に快感を得ていたんじゃないのか?」 そんなある日、優香の息子・結人(近江晃成)の父親が自分だと知った光星は、彼女と結人を食事に連れ出した。優しい笑顔で結人に接する光星。その表情からは、彼が冷徹な悪魔だとは全く感じられない。優香と交際していた7年前も、常に彼は優しい目で彼女を見つめていた。そのまなざしは完全に偽りだったのだろうか…。「優しい目をしている」と、光星を信じ切っていた優香は、恐ろしい思惑が隠されているとは夢にも思わなかった。 結人が席を外し、2人きりになった時、光星は「中村家に復讐ができて、祝杯をあげたいんじゃないか?」と、優香のグラスにワインを注いだ。これまでの優香の復讐はもちろん、彼女が描く青写真も、光星は全てお見通しだった。あまりにも図星で何も言い返せない優香に、彼は、るり子の不倫による離婚は彼女の父親に貸しを作る事となり、むしろ好都合だった。仕事も社内の地位も今まで通りで何の痛手も無いのだ、と告げた。 「残念だったな」と高笑いする彼に「最低!あなたはいつも私の苦しむ姿を見て楽しんでる」と怒り心頭。そんな彼女に「君もだろ?復讐に快感を得ていたんじゃないのか?」と言う光星。その言葉に、弘子やるり子が苦しむ姿を見て、大笑いして楽しんでいた自分の姿を思い出し、がく然とする優香…。 ■「結婚しよう。もう一度」 「僕と君は元々似ているんだ」と言う光星に、彼女は悪魔になりかけていた自分を打ち消すように「あなたとは違う!」と必死で否定した。動揺する彼女を見つめながら、光星は言った。「結婚しよう。もう一度」。 光星の真意は何なのだろうか。るり子に対しては一切無かった執着心を優香には持つのは、歪んだ愛の形なのだろうか。次回、彼が何故優香の肝臓を奪ったのかが明らかになるようだ。そして、復縁を迫られた優香の答えは…。あからさまに反発するより、懐に入って復讐を進めるのも1つの手ではある。優香を諦められない小栗(戸塚純貴)や、復讐の道具にされたのだとそろそろ気付きそうな賢三(田村健太郎)の今後の動きも気になるところだ。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部 ※桐山漣の「漣」のしんにょうの点は一つ