雲林県長、前橋市長と会談 農業や福祉政策で交流 相互訪問推進で一致/台湾
(雲林中央社)中部・雲林県の張麗善(ちょうれいぜん)県長は1日、群馬県前橋市を訪れ、小川晶市長と会談した。農業や女性・子供への支援、観光、経済発展などについて交流し、今後、相互訪問を増加させることで一致した。県が2日、報道資料を出した。 張県長は、小川氏が農業振興や子育て支援、観光振興において独自の見解を持ち、成果を上げていることに触れ、小川氏の進める政策が張氏が現在雲林で推進する農業や女性・子供といった福祉政策の精神と一致していると紹介。今回の交流では互いに多くの収穫が得られたと成果をアピールした。 小川氏は、前橋市と雲林県は似ている都市だと述べ、農業が盛んである上に高齢化が進んでいる他、数多くのつながりもあると言及。市内にある「道の駅まえばし赤城」で6月29、30日の両日に「台湾フェア」が開かれたことも説明した。また、高齢化への対応として、同市で自動運転バスの実証運行を行った経験を紹介し、高齢化を前に、人工知能(AI)による自動運転を活用した公共交通機関は不可欠なものになるとの考えを示した。 双方は今後、農産品のPRや女性・子供の保護、教育、観光振興などで持続的に交流する他、両地間の経済、文化交流を促進し、ウィンウィン(相互利益)の実現や公共サービスの質の向上を目指すとしている。 張氏は6月29日から7日間の日程で訪日。30日には、昨年11月に交流協定を結んだ群馬県館林市の市制施行70周年を記念した式典に出席した他、雲林県の鎮南小学校のバスケットボールチームが招待を受けて参加した友好親善交流大会にも出席し、同小のメンバーにエールを送った。滞在中には長野県も訪問する。 (姜宜菁/編集:名切千絵)