【2024年度】日本学生支援機構(JASSO)の奨学金制度とは?最新情報も
日本学生支援機構の奨学金採用のために知っておきたい4つのこと
【1.奨学金の採用のための条件「学力基準」と「家計基準」とは?】 日本学生支援機構の奨学金に採用されるには、「学力基準」と「家計基準」の2つの条件があります。 ・学力基準…必要な学力の基準 ・家計基準…生計維持者の収入金額や資産額の基準 学力基準と家計基準は、奨学金の種類によって以下のように異なります。
家計基準は収入・所得の金額だけでなく世帯の人数なども加味し細かく設定されています 基準に該当しているかの判断は、一度「進学資金シミュレーター」で調べてみましょう。 給付型は一番条件が厳しいですが、返還する必要がないため、給付型→第一種→第二種の順番で、対象になるかならないかをチェックしていくのがおすすめです。 【2.給付型奨学金と貸与型奨学金の支給額は?】 <給付型奨学金は「自宅か自宅外か」「国公立か私立か」によって支給額が異なる> 日本学生支援機構の給付型奨学金は、「給付型奨学金の支給」と「授業料・入学金の免除または減額」の2つがセットになっています。
大学であれば、自宅外通学は自宅通学の約2倍の奨学金の支給があります。 国公立と私立では、奨学金の支給額の差はそれぞれ約1万円です。
上の表は住民税非課税世帯〈第1区分〉の場合です。 入学後3か月以内に申請し支援対象となった学生のみ、入学金の免除・減額が受けられます。 2024年4月より支援対象が拡大し、子どもが3人以上の世帯や対象となる理工農系の学科に通う学生の利用が可能になりました。 <貸与型奨学金は「第一種」と「第二種」でも貸与額が違う> 【第一種(無利子の奨学金)】
第一種(無利子の奨学金)は「自宅通学か、自宅外通学か?」「大学は国公立・私立のどちらか?」で、貸与金額の設定が異なります。 【第二種(有利子の奨学金)】
第二種(有利子の奨学金)は「大学の学部」で、貸与金額の上限が違います。 第一種・第二種ともに、奨学金の申し込み時に希望の貸与金額を選択するため、奨学金を検討する段階で、月額いくら借りるのかを親子で話し合う必要があるでしょう。 【3.第二種貸与型奨学金の貸与利率はどれくらい?】 第二種貸与型奨学金の場合、返還する際に利子が上乗せされます。 利率の種類は、利率がずっと変わらない「利率固定方式」と、約5年ごとに利率が見直される「利率見直し方式」の2種類。 2024年3月に奨学金の受け取りが終了した場合、下の利率(年利)がかかります。 ・利率固定方式 0.94% ・利率見直し方式 0.4% 一般的に、お金を借りる時は利率がわかったうえで申し込むものですが、貸与型奨学金の場合、利率がわかるのは貸与終了時です。 過去の貸与利率を参考に、固定か変動どちらの利率にするか考えてみるとよいでしょう。 奨学金申し込み時に「固定」か「見直し」かの返還方式を選択する必要がありますが、この返還方式は進学後に変更可能なので安心してくださいね。 【4.返還はいつから始まるの?】 奨学金の返還は、貸与が終了して7か月目から始まります。つまり3月に卒業したら、10月から返還開始です。返還方法は、口座振替(リレー口座)で行われ、貸与終了後の翌月から繰上返還ができます。 借りた金額を前払いする繰上返還を行うことで、支払い期間が短縮でき、利子を減らすことができます。第二種(有利子)のかたは、無理のない範囲で検討してみてください。 ここで、具体的な例を挙げて返還シミュレーションを見てみましょう。 【返還シミュレーション例】