米雇用の伸び、18.7万人に鈍化を予想-ブルームバーグ・エコノミクス
(ブルームバーグ): 米労働省が5日発表する3月の雇用統計について、非農業部門雇用者数の伸び鈍化と平均時給の落ち着いた伸びが示されると、ブルームバーグ・エコノミクス(BE)は予想している。
BEのエコノミスト、アナ・ウォン、スチュアート・ポール、エリザ・ウィンガーの3氏が4日示した予想によれば、3月の非農業部門雇用者数は前月比18万7000人増と、前月の27万5000人増から鈍化し、平均時給は同0.2%増にとどまったと見込まれている。
いずれの見通しもブルームバーグが外部のエコノミストを対象に実施した調査の予想中央値を下回っている。
3氏はプレビューで、「雇用は増えている」としつつも、娯楽やヘルスケアなど「富裕層の支出に支えられている産業に伸びが集中している」と指摘。「物品生産のほか、教育や情報、金融など一部の技能サービスの雇用の伸びははるかに緩やかで、中期的な雇用増加ペースの上振れの可能性は限られている」との見方を示した。
このほか、3氏が予想する3月の失業率は3.9%なのに対し、外部のエコノミストのコンセンサス予想は3.8%となっている。
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原題:US Jobs Report Is Set to Show a Slower Pace of Hiring, BE Says(抜粋)
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Matthew Boesler