佐世保港が特別賞 クルーズ・オブ・ザ・イヤー2024 寄港時のイベントなど評価 長崎
長崎県佐世保市の宮島大典市長は9日の市議会一般質問で、佐世保港がクルーズ・オブ・ザ・イヤー2024の特別賞に選ばれたと報告した。市によると初めての受賞で、クルーズ客船の寄港時に市民も巻き込んだ大規模なイベントを企画したことなどが評価されたという。 クルーズ客船の受け入れの現状などについて質問した柴山賢一議員(市民ク)への答弁。クルーズ・オブ・ザ・イヤーは、国内の客船運航会社でつくる一般社団法人日本外航客船協会が毎年選定。オリジナリティーにあふれ、クルーズ市場の拡大に貢献した港などを表彰している。 柴山議員は、クルーズの円滑な受け入れ態勢を整える必要性を挙げ「CIQ(税関、出入国管理、検閲)の迅速化は今まで以上に重要になる」と指摘。市によると同規模の船が寄港できる他港と比べると、CIQブース数が不足。過去には5千人規模の乗客数で検査時間に最大3時間半かかったケースもあった。他港より時間を要したことや佐世保市の知名度不足などで寄港を見合わせる動きも一部であるという。 大塚健港湾部長は「CIQ機関と協議を行い、船社が求める円滑な受け入れに必要な審査ブース数を確保すべく、速やかに対策を実施していく」と述べ、審査時間の短縮で市内滞在の時間をより増やし、経済効果につなげていく考えを示した。