まさかの”不良債権”…阪神、期待外れのFA戦士(3)わずか2年で”現役引退”
プロ野球選手にとって、フリーエージェント(FA)権の取得は1つの勲章といえるだろう。移籍市場での阪神タイガースは、的確な戦力拡充を見せている。しかし、過去を振り返ると、補強失敗となった事例も多くある。ここでは、阪神入りも期待外れの成績に終わったFA戦士を紹介する。
日高剛
2008年のオリックス・バファローズ躍進に大きく貢献したのが、打撃を売りにしていた捕手の日高剛だ。 日高は、九州国際大付高校からオリックスに入団。入団後しばらくは出場機会を確保できなかったが、1998年は78試合に出場。打撃こそ満足のいく結果ではなかったが、今後のステップアップにつながる1年を過ごした。 自身初の規定打席クリアは、オリックスが躍進した2008年。打率.269に加えて自己最多の13本塁打を放つなど、打てる捕手として大きく貢献。しかし一転して2010年以降は、当時の指揮官・岡田彰布監督からリード面を指摘されて出場機会が減少した。 そして2012年オフ、FA権を行使して阪神タイガースに入団。再起を誓った移籍初年度だったが、守備中に左太ももを痛めた影響で44試合の出場にとどまった。 2014年はシーズンを通して無安打と持ち味を出せず、同年限りで19年間の現役生活に別れを告げた。
ベースボールチャンネル編集部