活性炭が置かれた場所からのPFAS流出説を否定する要素なし…吉備中央町で有識者委員会【岡山】
岡山放送
岡山県吉備中央町の浄水場から有機フッ素化合物、PFASが検出された問題で8月7日、原因究明のための委員会が開かれました。発生源とみられる活性炭が置かれていた場所の地下水からも高濃度のPFASが検出されたことが分かりました。 原因究明のための有識者委員会は吉備中央町が設置したもので地盤工学や水処理など専門家4人で構成されています。非公開で開かれた3回目の会合では町が2024年5月、発生源とみられる使用済みの活性炭が置かれていた円城浄水場の水源付近の資材置き場を含む2カ所で行ったボーリング調査の結果が提出されました。 (委員長・岡山大学学術研究院 小松満教授) 「資材置き場外よりも(中の方が) おおむね高濃度で確認された。資材置き場内の地下水においても 5万2000ナノグラム確認された」 活性炭が置かれていた場所の地下約7メートルで国の暫定目標値の約1000倍に当たる5万2000ナノグラムのPFASが検出されたことから、委員会はこの活性炭からPFASが染み出しダムに流れ込んだというこれまでの仮説を否定する要素はないとしています。 (委員長・岡山大学学術研究院 小松満教授) 「仮説が間違いではないところまでいった。原因究明に向けて進んだのでは。土壌の撤去や流れていかないようにするなど 現実的な対応を(町に)お願いしたい」 町は調査結果をホームページに掲載するとしていて9月中にも報告書をまとめ対応を協議したいとしています。
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