強烈金髪ギャル姿はまるで「別人です」 初朝ドラで鮮烈デビュー「プレッシャー感じない」
12歳上の仲里依紗と対峙「私にできるの?とびっくり」
俳優の寺本莉緒がNHK連続テレビ小説『おむすび』(月~土曜午前8時)で元ギャル・大河内明日香役で出演中だ。ド派手な金髪での朝ドラ初出演となったが、どのような思いで撮影に臨んだのだろうか。(取材・文=中村彰洋) 【写真】「やっぱりスタイル神」と衝撃…大胆露出のド派手金髪で朝ドラ出演した寺本莉緒の姿 初の朝ドラ出演は、自らの手でつかみ取ったものだった。博多ギャル連合(通称:ハギャレン)のメンバーを決めるオーディションに参加し、与えられたのが大河内明日香というキャラクターだった。主人公・米田結(橋本環奈)の姉で、“伝説のギャル”だった歩(仲里依紗)のライバルという役どころだ。 「どんな役なんだろうと思っていたら、仲里依紗さんと同い年の役と聞いて、『私にできるの?』とびっくりしました。制作の方々が『寺本さんならできます!』と確信めいた言葉を掛けてくださって、背中を押してもらいました」 役者を続ける中で、朝ドラ出演は目標の1つだった。「幅広い世代の方々が見ている作品なので、おじいちゃんやおばあちゃんも喜んでくれると思いますし、『いつか出てみたい』とずっと思っていました。出演が決まったことを伝えたら、家族も喜んでくれました」。 初の朝ドラ現場となったが、「他作品の撮影もとても居心地良い現場ばかりですが、さらに和気あいあいと意見を交えながら作っている印象を受けました。とてもやりやすい環境です」とのびのびと撮影に臨めている。
12歳上の仲と同い年かつライバルという役柄。「まさか仲さんと対等の立場でお芝居をさせてもらえるなんて、身に余る思いです。本当に刺激的でした」と驚きを口にする。物語の展開にもかかわる重要な役どころとなるが、「プレッシャーは感じない」と強心臓ぶりも見せる。「楽しみながら、喰らいついていくぞって気持ちです」と前向きだ。 金髪のド派手な自身の姿については、「別人ですよね。令和の人ではないという感覚でした」と笑う。「私自身がそもそもギャルマインドを持っているので、意識するというよりも、どうやって気持ちを持っていくかを意識しました」と演じる上での心構えも明かす。 寺本が考える“ギャル像”は、「前向き、曲がったことが嫌い、うそをつかない」。「そういった当たり前だけど、みんなが当たり前にできないような部分を大切にしているイメージです。ちゃんと芯を持っているところがすてきだなと思います」とリスペクトの気持ちを持ちながら演じている。 本作には、個性豊かなキャラクターが多数登場するが、「一人一人に注目して見ていたら朝から頭がパンクしそう」と白い歯をこぼす。「これまでの朝ドラとは、違う目線での楽しみ方ができると思います」。“ギャルマインド”を視聴者に届け、朝からお茶の間に彩りを与える。
中村彰洋