Yuga LabsがApeChainを発表し、エイプコインが2倍に急騰
エイプコイン(APE)は、Bored Ape Yacht Club(BAYC)に関連したERC-20暗号資産(仮想通貨)で、エイプコイン(ApeCoin)エコシステムにおけるガバナンスと取引に使用されている。この週末にはその価値が倍増し、4月以来初めて1.5ドルを突破したことが、CoinDeskのデータで明らかになった。 この上昇は、BAYCを開発したユガラボ(Yuga Labs)が率いるエイプコインチームが、待望のブロックチェーンネットワークであるエイプチェーン(ApeChain)を10月20日に発表したことによるものだ。エイプコインDAOは今年1月に同ネットワークの構築を決定していた。 この新しいサービスはアービトラム・ワン(Arbitrum One)上で開発されたレイヤー3ネットワークであり、エイプコインと完全に互換性があり、NFT(非代替性トークン)の発行、取引、分散型アプリケーションを促進しながら、ユーザー体験を向上させると匿名アナリストElena氏はXで述べた。 エイプチェーンブリッジも20日に稼働を開始し、ユーザーはトークンをエイプチェーンに転送し、APE、イーサリアム(ETH)、ステーブルコインで自動的にステーキング利回りを獲得できるようになった。ステーキングとは、報酬と引き換えにブロックチェーンネットワークに資産をロックすることを指す。これは、固定利付証券への投資に似ている。 10xリサーチ(10x Research)の創設者マーカス・ティーレン(Markus Thielen)氏によると、ネイティブなステーキング利回りをAPEに導入するという決定が、トークンに対する投資家の関心を大いに刺激したようだ。 「エイプコインは自動利回りモードを導入し、ユーザーはAPEをステークすることで受動的にリターンを得ることができるようになった。この新機能は報酬を自動的に再投資し、長期的に利回りを最大化する」とティーレン氏は顧客向けのレポートで述べ、価格上昇のきっかけについて説明した。 「このシステムは、より広範なエイプコインエコシステムの一部であり、ゲーム、ステーキングプール、その他の活動を通じて、ユーザーがトークンをより積極的に利用することを奨励して、トークンの実用性を高めることを目的としている。また、このプラットフォームは、より多くのユーザーを獲得するために、利回りをもたらす他の暗号資産へのサポートも拡大する予定だ」とティーレン氏は付け加えた。 The lights are on. pic.twitter.com/0JV9ImmkDA — ApeCoin (@apecoin) October 19, 2024 APEの上昇を後押ししたもう一つの要因は、エイプチェーンメインネットでのLayerZeroの立ち上げである可能性がある。LayerZeroは、アプリケーションがブロックチェーン間でデータを移動できるようにする相互運用性プロトコルだ。 APEとLayerZeroのオムニチェーン代替可能トークン標準の統合により、「シームレスなクロスチェーン転送が可能になり、スケーラブルで効率的な取引を確保しながら、複数のブロックチェーンにわたって実用性を向上させる」とLayerZeroは述べている。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Yuga Labs|原文:ApeCoin Surges 100% as Yuga Labs Debuts ApeChain
CoinDesk Japan 編集部