年末年始「奇跡の9連休」の過ごし方は?福島県内の旅行代理店と温泉旅館を取材
FCT福島中央テレビ
2024年も残り1か月を切りました。カレンダーを見てみると2024年の年末年始は最大で9連休が見込まれるため「奇跡の9連休」とも呼ばれています。もちろん、仕事の方もいらっしゃると思いますが、最大で9連休の大型連休ということもあり、出かける方も多いようです。 「丁寧に一枚一枚」鶴ヶ城の縁起物「飯べら」の焼印作業始まる 福島・会津若松市 取材したのは郡山市にある旅行会社。 ■HIS郡山営業所 前田 明義所長 「最大9連休ということで対前年比にしますと125%。ヨーロッパ、北米中心に遠距離の路線がかなり人気を博しております」 9連休の影響で旅行需要が増加し予約数は前の年の1.25倍に。それも、旅行先は海外と遠くまで足を延ばす人が多いといいます。県内では…。 ■前田 明義所長 「福島のお客様は福島空港から台湾・台北へのチャーター便が出ておりますので、ソウル、台湾、シンガポール含めて(前年比で)176%入っております。非常にありがたく予約を承っております。」 福島空港と台湾を結ぶ定期チャーター便があるため乗り換えなども含め比較的、気軽に行ける台湾や韓国、シンガポールなどが人気です。 10月ごろから予約が入り始め、今ではほぼ満席に。ほかにも… ■前田 明義所長 「郡山周辺のお客さまにはオーストラリアのケアンズがたくさんご予約いただいておりまして、非常に人気の観光地となっております」 寒い季節だからこそ暖かい場所へとオーストラリアも人気を集めているそうです。 ■前田 明義所長 「かなり予約が埋まっては来てるんですけど、福島空港以外でも仙台であったり羽田・成田の空港もお探ししますので、まずは諦めずにお問い合わせいただければと思います」 一方、自然に囲まれた露天風呂などが楽しめる福島市の温泉旅館では、すでに年末年始の予約がいっぱいに。 ■安達屋 菅野信幸 専務 「12月末の連休が始まる27日から年明け6日まですべて満室。キャンセル待ちしているお客さんも何組かいます。」 旅館では8月に年末年始の予約を始めましたが、わずか1か月で満室になる人気ぶり。そのワケは? ■菅野信幸 専務 「少しずつ質の高い旅館を作っているので、そこをぜいたくに楽しみたい人が増えている」 旅館では、2023年にラウンジや客室をリニューアルし、開放的な空間が魅力の大露天風呂も年末までに改修工事を終えてグレードアップ。 そのため日頃の疲れを癒し、ぜいたくなひとときを過ごしたい宿泊者が増えているんだとか。さらに… ■菅野信幸 専務 「海外のお客さん、インバウンドのお客さんが非常に増えている状況で温泉も滞在も楽しんでもらって、日本の良さを感じてもらいながら西洋風な料理やバーを楽しんでもらえる、様々な体験ができるのが海外のお客さんに受けている要因」 アジアや欧米など海外からの宿泊者はコロナ禍前の7倍近くまで増え、全体の約2割を占めているといいます。 海外のお客さんにも年末年始の日本の文化を楽しんでもらおうと特別メニューの提供も検討しています。 ■菅野信幸 専務 「12月から冬メニューなので、それを少しバージョンアップしたような料理、例えば年末に日本の文化として、年越しのそばを出すなどのサービスを検討しています。ここに来て良かったなと思えるようなサービスを提供できたらと思う」