多摩大目黒は2年生10番FWヘンリー公太が決勝弾!
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選の1次トーナメントのブロック決勝が19日に行われ、多摩大目黒は3-1で成城学園を下した。 【フォトギャラリー】多摩大目黒 vs 成城学園 多摩大目黒は前半13分、MF柄澤悠人(3年)のゴールで先制。しかし、成城学園もその6分後、FW荒井啓吾(3年)の左コーナーキックにファーサイドでうまくディフェンスを外したDF木原世睦(2年)がヘディングで決めてすぐさま同点に追いつく。 成城学園は前半終了間際にもリスタートからDF福島光希(2年)の左足シュートがわずかにゴール左に外れた。多摩大目黒は押し込んで進める時間が長かったものの、なかなか良い距離感でプレーできず。それでも「ハーフタイムにちょっと距離感のところとシンプルに速くボールを動かすことを伝えて、それがちょっと後半に入ってできたのかなと思います」(遠藤雅貴監督)。すると決勝ゴールを奪ったのは2年生エースだった。 後半18分、サイドに出たボールに対して途中出場のFW薄井健人(3年)がスライディングで繋ぐと、これに抜け出したFWヘンリー公太(2年)は「やっぱり決めたかったので。そこはずっと思っていたので、自分のところにきたので、ちゃんと落ち着いて決めようと思った」。前に出たキーパーを落ち着いて交わし、無人のゴールに流し込んでみせた。 ヘンリーは3月にU-16東京選抜の一員として静岡県ヤングサッカーフェスティバルに出場。今年は2年生ながら10番を背負う期待のFWのゴールで勝ち越しに成功する。さらに27分にはMF高橋寛生(3年)がダメ押しとなる1点を加えて3-1で勝利した。 この日は初戦の固さもあり、ボールを動かしながら、どんどん後ろから湧き上がってくるような多摩大目黒らしい攻撃は少なかっただけに遠藤監督は「(2次トーナメントでは)うちの攻撃的なところをもっと全面に押し出していければ」と話した。 その中心として期待されるヘンリーは「チームとして多少、雰囲気はこの試合でわかったと思うので、あとはやるだけ。次の試合までにどれだけ自分たちのチームを作れるか。やっぱり一番は準備だと思うので、そこをやってしっかりと試合に臨みたい」とした。 (文・写真=石黒登)