【独自】兵庫・三田(さんだ)市長への『不信任決議案』今月にも提出で調整 「『病院移転の白紙撤回』を撤回」
兵庫県三田市の田村克也市長が市民病院の移転を巡る公約を撤回したことを受け、市議会の複数の会派が市長への不信任決議案を提出する方向で調整していることがわかりました。 【三田市で何が起きている?】公約『白紙撤回』は「辞書と大きく違います」市長が選挙で掲げた公立病院再編「白紙撤回」当選後の説明に疑問の声も 去年7月、三田市の田村市長は「市民病院の神戸への移転を白紙撤回する」などの公約を掲げ当選しました。しかし、その後に「白紙撤回という表現が誤解を招いた」として公約を撤回。病院の神戸への移転計画を再開すると発表して、市民からは「公約違反だ」などの声が上がっていました。 関係者によりますと、市議会の複数の会派が3月28日の市議会で、市長に対する不信任決議案を提出する方向で調整しているということです。 不信任決議案は、議員の4分の3以上が賛成すれば可決され、可決されれば市長は10日以内に議会を解散するか辞職するかを判断することになります。
”白紙撤回”を撤回 三田市長のこれまでを「まとめ」
・2023年7月 田村克也氏が「三田市民病院神戸移転、白紙撤回」を公約の1つに掲げて現職の市長を破り当選しました。 ・当選後~8月15日までに、三田市民病院に勤務する医師59人が診療科の不足や医療設備の老朽化などを理由に、当初の予定通り再編統合を進めるよう市長に要望書を提出しました。 ・2023年9月 市議会一般質問では、「白紙撤回」の意味を問われるこんな質疑もありました。 市議…「辞書を見ても、白紙撤回とは『一度決まった事柄を、何もなかった元の状態に戻すことの意味』とありますが、市長はこの意味で使っているのでしょうか?」 田村市長…「辞書と公約、法的根拠含めて私は、理解は多少というか、大きく違っていると思います」 ・2023年10月 市長が直接対話する市民会議を、約1か月間かけて開催します。 ・2023年11月 市議会で市長が「凍結していた計画を本日をもって再開する」と発言。これに対して市議らが問責決議案を提出、賛成多数で可決されました。 ・2023年12月 市長が会見 「市民病院の神戸移転白紙撤回の公約については撤回する」と正式に公約撤回を認める。また、「選挙のやり直しを含めて、今現在責任を取るつもりはございません」とも発言 ・2024年3月 複数の会派が不信任決議案を28日に提出する方向で調整しています。