サニブラウン 10秒切り=五輪切符へ“足踏み”も焦りなし「遅かれ早かれ出る」パリ五輪はメダル目標「アジア記録くらい出さないと」
陸上男子100メートルで世界選手権2大会連続入賞のサニブラウン・ハキーム(25)=東レ=が16日、都内で会見した。 【写真】全く焦りなし ガッツポーズがいい顔すぎる 昨年の世界陸上でも決勝に進み6位だったサニブラウンは、今夏のパリ五輪参加標準記録10秒00を突破した時点で代表入りが決まるが、今季ここまで3大会で五輪切符はお預け。足踏み状態が続いているものの、「遅かれ早かれ出ると思います」と焦る様子はなく、マイペースを強調した。 今季は海外でのレースで10秒0台の好記録はコンスタントに出しているものの、五輪が決まる10秒00には届いていない。2日前に拠点の米国から帰国し、今週末の19日にはセイコーゴールデングランプリ(国立競技場)に出場するが、「これで4戦目で、運がいいのか悪いのかギリギリ参加標準を切れてない」と自虐を込めつつ、「ここでしっかり(参加標準記録を)出せればなと。それで夏のビッグイベントに向けてしっかり準備していきたい」と国内での切符獲得に照準を合わせた。 また、パリ五輪での目標について「過去2大会世界陸上の決勝に行ったが、満足いく結果を出せてない。(決勝で)100%の力を出すことができてなかったので、自分のやりたいパフォーマンスをするのがまず一つと、(タイムも)しっかりメダルラインに届きたいし、金メダルを獲りたい。やりたいこと、つかみたいことがいっぱいある五輪になる」と抱負を述べた。 山縣亮太(セイコー)が持つ9秒95の日本記録についても、「(自分にとっては)ただの通過点にしかならないのかなと思っている。五輪でメダルを取るには9秒8台を出さないといけない。日本記録もそうだが、アジア記録(9秒83)くらいを出さないといけないと思っている」と高い志を示した。