USDT、ステーブルコイン市場の75%、時価総額1180億ドルを突破:トークンターミナル
ライバルのトークンは
また、競合他社の苦境も一助となっている。 USDCは、2023年3月の米国地域銀行危機の際に、リザーブパートナーの1つであるシリコンバレー銀行の破綻の打撃を受けた。同トークンはすぐに価格ペッグを取り戻したが、この出来事により投資家はライバル、主にUSDTに流れた。トークンの時価総額は2年間で500億ドル(約7兆円)から350億ドル(約4.9兆円)に減少した。 米国のフィンテック企業パクソス(Paxos)が暗号資産取引所大手バイナンス(Binance)のブランドで発行したBUSDは、2023年初頭にニューヨーク州の規制当局から閉鎖命令を受けた。当時、BUSDは3番目に大きなステーブルコインであり、2022年後半のピーク時には時価総額が200億ドル(約2.8兆円)を超えていた。 最近、決済大手ペイパル(PayPal)のPYUSDトークンや、ブロックチェーンアプリケーションのAaveとCurveの分散型オルタナティブなど、新規参入者が登場しているが、中央集権型の発行者であるテザーとサークル(Circle)の地位を脅かしてはいない。 |翻訳・編集:T.Minamoto|画像:Shutterstock|原文:Tether-Issued Stablecoin USDT's Market Share Grows to 75% as Market Cap Tops $118B
CoinDesk Japan 編集部