RWAプラットフォームのオープンエデン、「XRPレジャー」で米国財務省短期証券をトークン化
オープンエデンがXRPレジャーでT-billをトークン化
シンガポール拠点の大手デジタル資産プラットフォーム開発企業オープンエデン(OpenEden)が、分散型のレイヤー1ブロックチェーン(分散型台帳管理システム)「XRPレジャー(XRP Ledger)」上で、米国財務省短期証券(T-bill)のトークン化を初実施する。米リップル(Ripple)社が8月1日発表した。 これによりリアルワールドアセット(RWAs)のトークン化が促進され、金融機関による分散型金融(DeFi)へのアクセスが容易になるとのこと。 オープンエデンによるトークン化されたT-billは、米国の短期国債と国債を担保とした逆買い戻し契約(リバースレポ契約)に投資されているとのこと。なおこの取引では、顧客の身元確認(KYC)と資金洗浄防止(AML)の基準を適用し、安全保障と規制順守が保証されているという。 またリップル社としては、オープンエデンのトークン化されたT-billに対して約15億円(1000万ドル)を投資する予定とのこと。なおこの投資は、リップル社が割り当てている大規模ファンドの一部とのことだ。 既にオープンエデンのトークン化された米国T-ビルは、約112億円(7,500万ドル)を超えるTVL(総預かり資産)を記録しているという。これを受けオープンエデンは金融商品格付け機関ムーディーズ(Moody’s Corporatio)から「A」の評価を受けているとのことだ。 リップル社のコア開発チームであるリップルエックス(RippleX)は昨年10月、「XRPレジャー」におけるEVM(イーサリアムバーチャルマシン)互換サイドチェーンのテストを開始している。このサイドチェーンは、スペインのブロックチェーン関連企業ピアシストによって開発されており、「XRPレジャー」上でイーサリアムのスマートコントラクトが利用可能になることを目指しているとのこと。 なおこの件について、記事執筆時点で進捗はないようだ。
一本寿和(幻冬舎 あたらしい経済)