白川未奈（左）に勝利したメルセデス・モネ

　新日本プロレスとAEWらの合同興行「レッスルダイナスティ」（5日、東京ドーム）で、RPW統一ブリティッシュ王者の白川未奈がSTRONG女子王者のメルセデス・モネ（32）とのダブルタイトル戦に敗れ、涙の王座陥落となった。 　試合は序盤から白川がペースをつかんだ。コーナーに上ったモネをドラゴンスクリューで吹き飛ばし、そこから低空ドロップキック、足4の字固めとつなぐなど得意の脚攻めで追い込んでいった。モネからはコードブレイカーなどで反撃を受けたが、そのエンジンがかかる前に脚を攻めて動きを止め、終盤には雪崩式インプラントDDTなど大技も繰り出した。 　だが、最後の最後に裏をかかれる。トドメに4の字固めを繰り出すも丸め込みで返されてペースを乱され、そこから一気にモネメーカー（変型DDT）で叩きつけられて逆転の3カウントを聞いた。 　すんでのところで勝利を逃した白川は、号泣しながらコメントスペースに登場。「日本のファンの皆さんの前で勝利をつかみたかった…。約1年くらい、スターダムのリーグ戦も欠場してみんなに迷惑をかけながらアメリカで試合をして声援もたくさんいただいてうれしかったけど、日本人として寂しさもあって。だから今日、日本のファンのみなさんに応援していただけてうれしくて。だからこそ、ダブルチャンピオンになるところを見せたかったのに…」とうなだれる。それでも涙を振り払うと「世界の女子プロレスの中心がモネかもしれないけど、白川未奈が中心になって動かしてやりますよ。メルセデス・モネを倒すのは私だ！」とリベンジを誓った。