バレンタインに贈りたい こだわりチョコレート(2) 捨てられる「カス」で作るサステナブルなチョコ
甘く濃厚な口どけで、幸せな時間を提供してくれるチョコレート。作り手のこだわりが詰まった逸品を紹介します。大切なひとへの贈り物や頑張る自分へのご褒美にいかがでしょうか。 2回目は、大量に廃棄される「カス」を生まれ変わらせた、「持続可能な」チョコレート。 (タウンタウン編集室)
Maison Kasuya の「ショウユ・ビッツ・チョコレート」
国産素材を使い、昔ながらの製法を続ける『大徳醤油(養父市)』の「醤油の搾りかす」を、カカオ豆の仕入れから製造まで一貫して行う『ウシオチョコラトル(広島県尾道市)』のチョコレートに混ぜ込んでいる。 包みを開けると、搾りかすの香りが漂う。つぶつぶの食感がおもしろく、搾りカスの塩味とカカオの濃厚なコクが合わさる個性的な風味に、一口目は驚くが、二口目には後を引き、気づけば虜になってしまう。栄養価が高く、食べ過ぎても罪悪感はない。
ブランデーや日本酒など濃いめのお酒をお供に、少しずつかじるのがおすすめ。 ベトナム産カカオを使ったほろ苦い「ベトナム」(1枚1500円)、グアテマラ産カカオを使った少し甘めの「ホワイト」(1枚1700円)の2種がある。 包装紙の紫と白の色は、大豆の花の色から。「カス」を「夢の欠片」として、夢にちなんだバクをデザインしている。
Maison Kasuya とは
Maison Kasuya(メゾンカスヤ)は、「カスの総合商社」を目指し、昨年起業したスタートアップ企業。食品製造の過程で発生し、廃棄されている「カス」を、別の素材と組み合わせることで、新たな魅力を持つ商品として生まれ変わらせている。 その第一弾が『大徳醤油』の搾りカス。実は美味しくて栄養価が高い「カス」を、チョコとコラボさせた斬新なアイデアが話題を呼んだ。 最高経営責任者の久川奈月さんと最高執行責任者の漆嶋将太さんは、「捨てる、捨てないの線引きを変えていきたい」と話す。抹茶のカス、飴の削りカス、ワインカスなど使った商品の開発も進めている。
【Maison Kasuya】 〈本社〉兵庫県養父市養父市場町並254(本社で販売はしていない) 購入はMaison Kasuyaのオンラインショップから