「アウトとセーフの線引きを自ら正当化する犯罪は発生しやすい」…多発する現職警察官の性犯罪 鹿児島県警トップが県議会で答弁
鹿児島県警の相次ぐ不祥事を巡り、野川明輝本部長は24日、現職警察官による性犯罪が絶えないことについて「アウトとセーフの線引きを自分の中で正当化するようなものは発生しやすい」などと認識を述べた。同日あった県議会本会議の一般質問に答えた。 納得できる県民いるのか…相次ぐ現職警官の逮捕は「コロナで人間関係が希薄になったのが一因」 鹿児島県警トップ、県議会で答弁
警察官が持つ特権意識が安易に性犯罪を起こさせたのではとの指摘には「警察はなぜか性犯罪が散見される。それ以外では飲酒やハラスメントに関する事案を憂慮している」と述べた。その上で「公正な社会の実現に寄与する立場。自らが公正でなければならない」と述べた。 組織の隠蔽体質を指摘する声がある点については、性犯罪は証拠収集や立証に時間がかかり、事案の処理がなかなか進まないことを理由に挙げた。「被害者の早期解決を願う気持ちとの間にギャップが生じて、隠蔽との評価を受けやすい」と答弁した。 県警では2020年以降、13歳未満の少女への強制性交、複数の女性に対する盗撮など、計5人の警察官が性犯罪関連で逮捕された。
南日本新聞 | 鹿児島