７年前に北九州市のアパートが全焼し６人が死亡した火災で２６日に逮捕された男が、アパートの関係者とトラブルになっていたとみられることが捜査関係者への取材で分かりました。 現住建造物等放火、住居侵入の疑いで逮捕・送検されたのは、住居不定、無職の井上浩二容疑者です。井上容疑者は２０１７年５月、北九州市小倉北区のアパート「中村荘」に侵入し、何らかの方法で火を放ち全焼させた疑いが持たれています。 周辺の防犯カメラの映像を解析するなどした結果、井上容疑者の関与が浮上。調べに対し井上容疑者は「私はそのようなことはやっていません」と容疑を否認しています。井上容疑者は別の放火事件などで服役していました。 また井上容疑者は２０１６年、中村荘に約１カ月間住んでいて、アパート関係者とトラブルになっていたとみられることが捜査関係者への取材で分かりました。井上容疑者はあるアパート関係者を名指しし「あいつは許せない。中村荘に火を付けてやる」と知人に話していたといいます。警察は殺人の疑いも視野に捜査を進めています。