日本郵政グループ、増田新社長らが会見(全文2)よく知らせてくれたと言わないと
改善策を検討する形を整えつつある
増田:まず何をしたかという、タスクフォースというものを立ち上げて、それは社長直下です。まだ人員は全部整っているわけではありませんけども、そこでこれは私の直下ですから、郵政に置くわけですけども、郵便とそれからかんぽにもカウンターパートを入れて、将来的にそれを一緒にするかはまだこれからですけれども、そこで具体的な改善策をきちんと検討していくような形を今整えつつあるという、そこを立ち上げて、これから充実していかなければいけない。そこに先ほどちょっと言いました外部専門家もいろいろ入れて、これからのやるべきことを決めていきたいということであります。 それから、下からのバッドニュースをどんどん上げてほしいというのは、これはまず社員に呼び掛けたかったことなんですが、おそらく私のこれまでの経験からいうと、悪い報告を真っ先に上げてくる人に対して、具体的に私の行動として、よくそういうことを早く知らせてくれたということを言わないとなかなか浸透していかない。いいニュースっていうのはやっぱり耳に入りやすいんです。 悪いニュースだとどうしても、なんでこんなこと起きたんだとか、いろいろ声荒らげがちなんですが、それをやるとどんどん遠のいていきますので、従って、まずファーストタッチで呼び掛けたんですけれども、そこの点についてはこれから具体的に、私自身も、それから両社長も含めて、幹部が行動で示していかないと実際にはなかなかそういう形に整ってこないのではないかという気もいたします。これは、別にだから時間掛けてというつもりもなく、すぐにやってほしいと思いますが、今のところはそういう姿勢を示すということです。これから、それを体としても示していきたいと思います。
現場に押しつけるつもりもない
それから、管理者に対してどうか、私、考え方とすれば現場にこの問題を、いろんな不祥事があった現場に押しつけるつもりもございませんし、やはりそこの構造がどういう構造の中で法令違反、これはコンプライアンスに違反するというのは本当に法令違反じゃなくて、もっとコンプライアンスを確立するっていうのはお客さまが望まないようなことはやらないっていう広いものだと思っていますので、そういうことを実際には行なってしまったというふうに、やっぱりそこを管理するマネジャークラスというか、上の人たちがどう関与していたのかということをきちんと明らかにしていかないといけないと思っていますね。その辺りの組織の不公平感が出ないように、この点は考えていきたい。これは両社長も同じような考え方だと思います。そういうふうに思います。 司会:よろしいでしょうか。一番前の女性にお願いいたします。