新紙幣がついに登場したが…“便乗詐欺”にはくれぐれも要注意【シニアのためのマネー講座】
【シニアのためのマネー講座】#101 いよいよ新紙幣の発行だ。約20年ぶりの新しいお金。長年付き合った諭吉さんともサヨナラし、新しい恋人と出会う気分だろう。 【写真】自民和歌山ハレンチ懇親会の仰天実態…“チップ口移し”は世耕弘成氏「新旧秘書」の低俗コラボ! でも、第一印象は恐らく「怪しい人?」「んっ、オモチャ?」という感じになりそう。使っていくうちに慣れていき、徐々に「栄一・愛」が生まれそうだ。 そもそも何で新紙幣発行なのか? それは、第1に「偽造防止」という観点。透かしはもちろんのこと、角度によって見え方が違う3Dホログラム。世界初の技術だという。これによって将来的な偽造を防止し、「世界一安全な紙幣」を目指すことになる。 ■「怪しいお金」の炙り出しも… 第2に「旧紙幣の炙り出し」。家庭に眠っているタンス預金を世の中に流通させ、景気を浮揚させる作戦だ。 でも、なかには「怪しいお金」が眠っていることもあるだろう。そういった「脱税色の強いお金」を強引に炙り出し、当局によって摘発する狙いもありそうだ。 「早く換えなきゃ!」と焦っているアナタ。慌てて動くと足がつきますぞ! そして注意しなければならないのが、便乗詐欺である。 「旧紙幣はもう使えません」と言葉巧みに話され、玄関先で「回収される」なんていう被害も出てくるだろう。 まあ、そんな簡単には引っ掛からないと思うが、「最近ボケてきたかな?」と自覚し始めたシニアのみなさん。くれぐれも注意をしましょう。 一方、「もう、紙のお金なんてメンドクセー、全部キャッシュレスだ!」という最先端を行くアナタ。人体にマイクロチップを埋め込んではどうか。どうせ将来的にはすべての人がICチップで管理され、給料、税金、年金、公共料金、すべてが自動決済される時代になる。 そして、スーパー、コンビニのレジもなくなる。出口を通過すれば、自動的に銀行から引き落とされる仕組みとなるのだ。 そしてあなたの位置情報は当局によって把握され、“家畜”のように番号で管理される。そして運悪く脈がなくなったら、勝手に火葬業者が来て、勝手に葬儀も行われる。 「何と便利な世の中だ!」と感心している場合ではない。この料金も自動的に銀行から引き落とされる。そして三途の川を渡っているあたりで、こう言うのだろう。 「あっ、栄一さん、短い間でしたがお世話になりました。さようならー」と……。 (黒岩泰/株式アナリスト)