老後資金として「2000万円」貯めるのは不可能ではないですか?今25歳ですが、貯金は「100万円」しかありません…。
政府の公表したデータを基に話題になった老後2000万円問題。公的年金制度のある日本において、老後に2000万円が不足するというニュースは、あらゆる年代の方が気になる問題のひとつといえます。 そこで今回は、「25歳、貯金100万円」で65歳までに2000万円貯められるのかを検証します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい? 老後資金2000万円を達成するためのポイントについても解説しますので、今から老後資金を貯めたい方はぜひ最後までお読みください。
20代単身世帯の平均貯蓄額と中央値について
金融広報中央委員会 知るぽるとの令和5年「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]」によると、20代の平均貯蓄額と中央値は次の通りです。なお、この結果には金融資産を保有していない世帯も含みます。 ・平均貯蓄額:121万円 ・中央値:9万円 平均貯蓄額は一部の高額貯蓄者の影響を受けるため、中央値である9万円の方がより実態に近いと考えられます。 貯蓄額の詳細を見ていくと、金融資産非保有が全体の43.9%と最も多く、次いで金融資産保有額100万円未満が全体の23%となっています。20代の貯蓄額はまだそれほど多くないことが分かるでしょう。
老後資金2000万円を達成するためのポイント
20代単身世帯の貯蓄額は100万円未満が最も多いことから、25歳で貯金100万円は決して少ない金額というわけではなさそうです。 単純に、25歳から65歳までの40年間で残りの1900万円を貯めるためには、毎月4万円ほどの貯蓄を行うと目標達成できるでしょう。ここでは、老後資金2000万円を達成するためのポイントをご紹介します。 ■年齢ごとのおおよその目標額を決める ただやみくもに貯蓄をするだけでは、途中でモチベーションが下がったり、挫折したりする可能性があります。 例えば30歳までに300万円、45歳までに1000万円、65歳までに2000万円といったように、ざっくりでもよいので目標を設定してみましょう。目標達成するために必要な毎月の貯蓄額を決めることで、貯蓄計画が立てやすくなるでしょう。 ■支出の見直し 貯蓄を行うためには現状を把握することが大切です。月々の収入と支出を記録し、無駄な支出を削減することで効率のよい貯蓄が可能です。特に固定費といわれる家賃・水道光熱費・スマホ料金などの見直しは大きな節約効果があります。 ■収入を増やす工夫 毎月の収入が増えると貯蓄額も増やしやすくなります。可能であれば副業や、スキルアップで昇給、転職などで収入を増やしていきましょう。