【時系列でわかる⑨】人質13人の解放と引き換えに…イスラエルが拘束の囚人39人を釈放へ(16日~24日まで)
■11月18日 イスラエルとハマス“戦闘休止と人質一部解放で暫定合意”米報道
アメリカの主要メディアは、イスラエルとイスラム組織ハマスが5日間の戦闘の休止とひきかえに人質を一部解放することで合意したと報じました。 ワシントン・ポストはアメリカの仲介で人質の女性や子ども数十人の解放とひきかえに5日間、戦闘を休止することでイスラエルとハマスが暫定的な合意に達したと報じました。数日以内に実行される可能性があるとしています。 ただ、アメリカ政府関係者は「まだ合意には達していない。合意できるように努力している」とSNSで投稿しています。 ガザ地区では、イスラエルの攻撃による被害が拡大していて、中東のメディア・アルジャジーラなどによりますと、ガザ北部で国連が運営する学校や避難所が空爆を受け、80人以上が死亡したとみられています。
■11月19日 人質の一部解放へ交渉を仲介…カタール首相「成立に向け自信」
イスラエルとイスラム組織ハマスが人質の一部解放で暫定合意したと報じられる中、交渉を仲介している中東カタールの首相は19日、交渉は継続しているとした上で、「成立に向けて自信を深めている」と明らかにしました。 ロイター通信によりますと、人質の交渉を仲介しているカタールのムハンマド首相は19日、EU=ヨーロッパ連合の外相にあたるボレル上級代表と会談後、記者会見を行いました。 ムハンマド首相は、この場で「人質解放の交渉はまだ続いている」と前置きした上で「その課題は非常に小さく交渉が成立する自信を深めている」と明らかにしました。 これに先立ちアメリカの主要メディアは、イスラエルとイスラム組織ハマスが、5日間の戦闘の休止とひきかえに人質を一部解放することで暫定合意したと報じていました。 こうした中、ムハンマド首相も交渉が進展していることを明らかにした形です。
■11月19日 ガザ地区シファ病院から少なくとも30人の新生児の避難完了
イスラエル軍が制圧したパレスチナ自治区ガザ地区のシファ病院から、少なくとも30人の新生児の避難が完了したとAP通信が報じました。 これはAP通信が19日、ガザ保健省の報道官の話として伝えたもので、少なくとも30人以上の新生児が、シファ病院からすでに避難していて、今後、エジプトに移送されるということです。 イスラエル軍が、ハマスの司令部があるとして制圧したシファ病院をめぐっては、WHO=世界保健機関の現地調査チームが18日、患者の治療ができない状況で「人が生きる場所ではない」などと訴えた上で、避難計画を立てているとしていました。 調査チームが入った時点で、病院内には32人の新生児を含む291人の患者がいたということです。