乱気流で緊急着陸、乗客1人死亡 シンガポール機、70人負傷
【バンコク共同】シンガポール航空のロンドン発シンガポール行きの旅客機(乗客乗員計229人)が21日、乱気流に遭い、乗客の英国人男性(73)が死亡、約70人が負傷した。タイ当局が明らかにした。旅客機は同日、タイの首都バンコクのスワンナプーム国際空港に緊急着陸した。 【写真】米旅客機、客室の窓吹き飛び緊急着陸 1月
機体はボーイング777―300ER型。タイ当局によると、英国人男性は心臓発作を起こしたとみられるという。負傷者のうち7人が重傷を負った。 シンガポール航空によると、搭乗者に日本人は含まれていなかった。 AP通信などは航空機を追跡する民間ネットワーク「フライトレーダー24」の記録として、同機がミャンマー近くのアンダマン海上空で高度約1万1千メートルから突然、約3分間で約9400メートルまで急降下したと伝えた。 ロイター通信は、急激な降下でシートベルトを着用していなかった乗客が天井や荷物棚に頭などを打ち付けたとの乗客の証言を報道。複数のタイメディアは機内食が散乱した写真や、激しく揺れる機内の様子とみられる動画を報じた。