監督に対する信頼の欠如が理由で代表辞退したクルトワ テデスコ体制ではプレイしないと明言
監督との確執
レアル・マドリードに所属し、ベルギー代表GKとしても活躍するティボー・クルトワが、自身のSNSで代表辞退を発表した。しかも監督との確執が理由であることを隠そうとはせず、「私は彼のリーダーシップの下ではベルギー代表に戻らないことを決めた」と綴っている。 クルトワは昨シーズン、左ヒザ前十字靭帯断裂の大ケガで、リーグ戦終盤まで長期間の欠場を強いられていた。そしてシーズンの最終盤の5月初旬に復帰すると、締めくくりとなるチャンピオンズリーグ決勝でゴールマウスを守り、優勝に貢献した。 ところがその翌月に開催されたEURO2024では、ベルギー代表のドメニコ・テデスコ監督からパフォーマンスが完全に戻っていないと判断され、招集外となってしまっていた。 これが確執の発端ではないかと見るメディアが多いが、クルトワ本人もその詳細は明かしていない。「この件については私も責任の一端を担っている。だが今後、彼に対する信頼の欠如によって、友好的な雰囲気になれることはないだろう」と心の内を明かすにとどまっている。そして代表辞退は熟考の末の苦渋の決断で、ファンを失望させてしまったことに対しては謝罪した。 最後には、当人同士の問題がチーム全体に影響することを懸念し、代表チームに悪影響が出ないよう議論をこれっきりにすることを誓い、締めくくっている。 クルトワはベルギー代表で100キャップ以上のキャリアがあり、チームの主軸となる選手なだけに彼の不在はチームにとって大きな損失である。果たして彼を欠いたままベルギー代表は重要な国際大会を戦い続けることになるのだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部