リカルド車を引き継ぐローソン、PUコンポーネント交換によりグリッド降格ペナルティが決定/F1アメリカGP
RBのフルタイムドライバーとなるリアム・ローソンは、2024年のグランプリ出場にあたって、10月にサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催されるF1第19戦アメリカGPのスプリントレースでグリッドペナルティを受けることになっている。 【写真】2024年F1第18戦シンガポールGP リアム・ローソン&ローレン・メキース代表(RB) ローソンは昨シーズン、負傷したダニエル・リカルドの代役としてF1にデビューし5レースに出場した。そして前戦シンガポールGPの終了後にRBがリカルドを外すことを決定したため、ローソンは2024年の終わりまでRBのマシンをドライブすることになった。 残念ながら、使用できるエンジン部品の数はドライバーではなくマシンによって決まるため、ローソンはステアリングを操作していないにもかかわらず、今シーズンすでにいくつかの部品が最大割り当て数に達している状態だ。レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、アメリカGPに向けてマシンに新しいパーツが必要になることを認めた。これはローソンにとって、スプリントレースで大きなグリッドペナルティが科されることを意味する。 「エンジンペナルティを受けるので、初戦は重要ではないと思う」と、マルコは今週『Motorsport-Total.com』に語った。 「スプリントレースでは10グリッド降格になるので、オースティンでの状況は決して楽にはならない」 リカルドはシンガポールでペナルティまでぎりぎりのところにいた。そしてチームメイトの角田裕毅はすでに、1シーズン中に使用が許されている数より1基多くエンジンを使用している。またレッドブルのドライバーのマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスも同様に、今シーズン最初のICEの割り当てをすでに超えている。 そのレッドブルやフェルスタッペンと選手権を争うマクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリは、まだ使用数を超過していない。今年はすでにグリッドの半分が規定の数以上の新しいエンジン部品を使用し何らかのペナルティを受けている。カレンダーにはあと6レースが残っており、シーズンが進むにつれてペナルティの数はさらに増える可能性がある。 ローソンは、10月にアメリカとメキシコでの連戦から始まる今シーズンに結果を出したいのであれば、時間を無駄にすることはできず、何もしないでいる余裕などないことを認識している。 「F1で自分の価値を明確に示そうと努力する必要があるし、昨年と同じような仕事をしたい」とローソンは、2023年にリカルドが手を負傷した際に5レースの代役を務めたことを振り返って語った。 「基本的にはパフォーマンスを発揮する必要があるし、F1で自分の価値をはっきり示そうと努力する必要がある。昨年と同じような仕事をしたい」 「昨年起こったことが、今の僕にチャンスを与えてくれた」 「来年もこの座に居続けるために、十分な仕事をする必要があるだけだ」 [オートスポーツweb 2024年10月01日]