生活形態が変わり…廃棄される予定の仏壇・仏具がアーティストの手で“輪廻”!岡山市で作品展示会【岡山】
岡山放送
廃棄される予定のものに新たな価値を付けて再生させる、「アップサイクル」。様々な分野で取り組みが広がる中、岡山市では廃棄される予定の仏具をアップサイクルするプロジェクトが始まりました。 細かい装飾が施された指輪、もともとは仏壇の金具です。 こちらは、仏壇の引き出しを色鮮やかにペイントし小物入れに仕上げました。 10月24日から岡山市内で始まった展示会「RinNe生まれ変わる仏具たち」は岡山市北区の仏具店、照泰仏堂が廃棄される仏壇を有効活用しようと企画したものです。 (照泰仏堂 幡司剛成代表) 「(仏壇は)年間を通して100本ほど廃棄処分になる。生活形態が変わってきている。マンションや一戸建てで、フローリング。畳の部屋がなくなってきている。その中で大きい仏壇を引き継げないと、処分が急激に増えたのは平成に入ってから。これは日本の文化なので、形を変えてでもいかしていきたい気持ちで今回の展示会に結び付いた」 照泰仏堂の呼びかけに14組のアーティストが賛同し、約150点の作品が出来上がりました。 こちらはメヘンディアーティストの作品。メヘンディは、インドやアフリカで受け継がれる植物性の染料で体に模様を描くアートです。その技術を応用し、お供え物を置く台にアクリル絵の具で繊細な模様を描きました。 (メヘンディアーティスト Ayanoさん) 「きれいな朱色だったので、金魚!と思って金魚鉢に見立てて描いた。仏具の形や色をいかして描くよう心掛けた。楽しかった」 照泰仏堂は今後、海外にも作品を紹介していきたいとしています。この展示会は10 月28日まで岡山市北区のルネスホールで開かれています。
岡山放送