スタイリッシュなGLC「メルセデスGLC 300 4MATICクーペ」の使い勝手は?
メルセデスGLC 300 4MATICクーペ:メルセデスはGLC 300 4MATICのクーペバージョンを発売した。GLCと比較して、デメリットはどの程度顕著なのか?
新型「GLC」には、同じくブレーメンで生産される「GLCクーペ」が、約6ヶ月のインターバルを経て新たに加わる。全長は5cm長く(4.76m)、全幅は同じ(1.89m)、全高は3.5cm低い(1.61m)。
室内には、おなじみの傾斜したセンタースクリーンとデジタルコックピットが配置されている。メルセデスはボタンやスイッチを一切排除し、11.9インチのセンターディスプレイですべてをコントロールする。ステアリングホイールのスポークにもセンサーフィールドがあるだけで、例えばVWのものと同じように批判せざるを得ない。フィードバックも精度も低く、残念ながら、旧式の明確なロータリーコントロールや、ボタンスイッチの方がユーザーオリエンテッドだ。
自然な話し言葉に反応するワイドアウェイクのボイスコントロールシステム(キーコマンド: 「ヘイ、メルセデス」)は、ほとんどの操作をボイスコントロールで行う人もいるというのが容易に理解できるほど快適だ。
「GLC」との違いは、後席のドア開口部が狭く、床から380mm高い位置にあることと、積載量が545~1490リットル(GLC SUVは620~1689リットル)と小さいことにある。ローディングシル(84cm)は「GLC」よりかなり高い。ただし、このモデルにはエアサスペンション(全輪操舵付きパッケージ、3,320ユーロ=約53万円)が装備されているため、荷室内のボタンを使って荷台を5cmほど下げることができる。
全輪操舵による優れた操縦性
後輪の最大転舵角が4.5度の全輪操舵により、ターニングサークルは小型車並みの10.9mに縮小されるため、都市部の狭い駐車スペースから楽に脱出することができる。
ハッチバックにはスポーツサスペンションが標準装備され、標準装備の19インチAMGラインアドバンスドホイールとの組み合わせで、しっかりしながらも繊細なサスペンションを提供する。バンプを巧みに吸収するが、マンホールの蓋では滑ることがある。スチール製スプリングのアダプティブダンパーの方ではそのようなことがないので、これはエアサスペンションの特性と思われる。