早田ひなは中国の強さに脱帽「近くて遠い」「80~90%くらいの力を出せたが差を感じた」2大会連続の銀
「パリ五輪・卓球女子団体・決勝、日本0-3中国」(10日、パリ南アリーナ) 世界ランク2位の日本は、同1位の中国と対戦。0勝3敗で敗れ、2大会連続の銀メダルとなった。中国は5連覇を達成した。 【写真】表彰台で孫穎莎の頭についたゴミを取ってあげる早田ひな フレンドリーなシーンにほっこり 悲願の金メダルはまたもお預けとなった。準決勝までのオーダーを変更し、第1試合はこれまでの早田ひな、平野美宇組から、早田ひな、張本美和組に。平野をシングルス2試合に起用する“奇襲作戦”を繰り出した。 だが、ダブルスでは先に2勝を挙げたが逆転負け。平野、張本のシングルスも序盤善戦しながら敗れ、0勝3敗に終わった。 試合後、今大会は左腕のけがに苦しみながら出場を続けてきた早田は「まずはどんな結果であっても、最後までできて幸せだった」と充実の表情。一方、中国については「近くて遠い」と改めて強さを実感。「今日の試合は80~90%くらい力を出せたが、最後は中国選手との差を感じた。迷ってしまった。中国の選手の方が上だなと痛感した」と振り返った。 中国は団体戦が導入された08年北京五輪から5連覇を達成。すでに4大会連続のメダルを確定させていた日本だったが、12年ロンドン五輪、21年東京五輪の決勝に続いて、またしても中国の分厚い壁に阻まれた。 早田は「基本練習、中国人選手の層の厚さの中で毎日練習している。日本のレベルも上がっているが、ずば抜けていろんな能力が高い。その中でも通用する部分もありましたし、次に向けて課題も見つかったので、自分と向き合ってやりきれるかなと思います」と咲を見据えた。