“居座りクマ”発見で心配されるのは倉庫や空き家での冬眠…県の担当者も注意を呼び掛け(福島)
福島放送
12月に入りクマは徐々に冬眠を始める時期となっていますが、市街地の周辺に生息しているクマが空き家や倉庫で冬眠してしまう可能性も指摘されています。 県自然保護課の吾妻正明課長は、「山際の倉庫とか空き家みたいな所は、なかなか人の気配が感じられないところだと思うので、クマが中に侵入して安心・安全だと感じれば、そこに居座ってしまうことは考えられる」と話します。 吾妻課長は、クマが冬眠する場所を探すために山から下りて、空き家や倉庫などに潜り込んでしまう可能性があることを指摘。 戸締まりを徹底するほか、建物の中やその周りにクマの餌となる物を置かないよう呼び掛けています。 県内では11月末まで、ツキノワグマ出没警報が会津地方に、特別注意報が中通りに出されていました。(1日付で解除) 今のところ、新たに警報や注意報が出される予定はありませんが、冬眠を始めるこの時期は、クマが栄養を蓄えるため行動範囲が広がり、人里に下りてくる傾向があるため、引き続き注意が必要です。 吾妻課長はクマに遭遇した場合の注意点として、「クマを興奮させないように、クマから目を離さず、後ろに下がって離れていくこと」を挙げていました。