「一戸建て」を購入したいのですが東京23区は高すぎて…やっぱり郊外の方がかなり安いのでしょうか?
都市部と郊外で住宅価格が違う理由
本項では、都市部と郊外で住宅価格が違う理由について解説します。 ■利便性 都市部の物件が高い理由の一つは、利便性のよさです。主要な交通機関が集まるエリアは、通勤や通学が便利で、土地価格が高くても需要が見込めます。反対に、郊外や地方はアクセスが不便なケースがほとんどで、売るためには価格を抑えなければなりません。 また、都市部はスーパーや病院といった施設が多く、それらも住宅価格に反映されています。利便性の高い立地は需要が高いため、価格が上がる傾向です。 ■建築規制 都市部は住宅が密集しやすく、火災や倒壊で周囲の住宅が巻き込まれないように厳しい建築規制がかけられています。一定基準以上の耐火性能が求められるため、性能を向上させれば建築費用が上がります。 一方、地方は住宅同士の間隔に余裕を持たせやすく、都市部の住宅密集地よりも規制が緩いといわれています。すべての地域に当てはまるわけではありませんが、住宅に求められる性能を考慮すれば、都市部よりも郊外のほうが住宅価格は安く済むでしょう。
注文住宅なら地方が建てやすい
都市部は土地の需要が高く、地方に比べて空き土地や物件は多くありません。そのため、住宅を建てやすいのは、地方といえるでしょう。 また都市の中心地は、土地が空いていても広い庭や間取りを確保できる場所は少数です。住宅を建てる際は、「土地は狭いが利便性は高い」もしくは「土地は広いが利便性は低い」の選択に迫られることがあります。 十分なお金があれば、利便性が高い土地を購入して大きな住宅を建てられるかもしれませんが、予算が限られているのであれば、優先順位を決めたうえで土地と住宅の購入を検討してもよいでしょう。 出典 国土交通省 土地・不動産・建設業 令和6年地価公示 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部