6月郵送【年金振込通知書】が届いたらどこを見る?「国民年金・厚生年金」みんなの月額はいくら?
2024年度2.7%増額改定の公的年金「国民年金・厚生年金」、いくら増えた?
2024年1月19日、厚生労働省が公表した資料によると、2024年度の年金額は前年度より国民年金+1750円、厚生年金+6001円の増額となることが分かりました。 2024年度「国民年金・厚生年金」の年金額の例は以下のとおりです。 ・国民年金(老齢基礎年金):月額6万8000円(1人分) ・厚生年金:月額23万483円(標準的な夫婦2人分) 国民年金は満額を受給した場合の年金月額です。厚生年金は、モデルケースとなる点にご留意ください。 国民年金の年金額は、保険料の納付月数により決定します。保険料は年度ごとに見直しが行われますが全員一律となるため、国民年金への加入時期と保険料の納付月数が同じであれば、年金額も同じです。 一方、厚生年金は、現役時代の年金加入期間と給与・賞与などにより決定する保険料額により年金額が決定するため、人によって異なります。そのため、厚生労働省で「標準的な夫婦世帯」を想定したモデル年金額を公表しています。 厚生年金を月額23万483円受給する「標準的な夫婦世帯」は以下のとおり。 ・夫婦ともに国民年金を満額受給 ・夫が厚生年金(平均標準報酬43万9000円で40年間就業) 標準的な夫婦世帯と類似する場合はモデル年金額が一つの目安となるでしょう。 なお、すでに年金受給が開始している方は「年金振込通知書」にて自身の年金額をご確認ください。 現役世代の人で、将来自分が年金をどれくらい受け取ることができるのかを把握したい場合は、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認できます。
「国民年金・厚生年金」平均受給額は月額どれくらい?
前章では、2024年度の年金額の例を確認しましたが、国民年金・厚生年金ともに個人差があるものです。 すでに年金暮らしを送る現在のシニア世代は、実際に年金を月額いくら受給しているのでしょうか。 年金生活の実態を見てみましょう。 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、2022年度末現在の老齢年金「厚生年金」と「国民年金」の平均月額は、厚生年金14万3973円、国民年金5万6316円となりました。 ●国民年金の平均受給額(月額) ・全体:5万6316円 ・男性:5万8798円 ・女性:5万4426円 ●国民年金の平均受給額(月額)ごとの人数 ・1万円未満:6万5660人 ・1万円以上~2万円未満:27万4330人 ・2万円以上~3万円未満:88万1065人 ・3万円以上~4万円未満:266万1520人 ・4万円以上~5万円未満:465万5774人 ・5万円以上~6万円未満:824万6178人 ・6万円以上~7万円未満:1484万7491人 ・7万円以上~:178万3609人 ●厚生年金の平均受給額(月額) ・全体:14万3973円 ・男性:16万3875円 ・女性:10万4878円 ※上記の平均受給額には国民年金(基礎年金)を含む ●厚生年金の平均受給額(月額)ごとの人数 ・1万円未満:6万1358人 ・1万円以上~2万円未満:1万5728人 ・2万円以上~3万円未満:5万4921人 ・3万円以上~4万円未満:9万5172人 ・4万円以上~5万円未満:10万2402人 ・5万円以上~6万円未満:15万2773人 ・6万円以上~7万円未満:41万1749人 ・7万円以上~8万円未満:68万7473人 ・8万円以上~9万円未満:92万8511人 ・9万円以上~10万円未満:112万3972人 ・10万円以上~11万円未満:112万7493人 ・11万円以上~12万円未満:103万4254人 ・12万円以上~13万円未満:94万5662人 ・13万円以上~14万円未満:92万5503人 ・14万円以上~15万円未満:95万3156人 ・15万円以上~16万円未満:99万4044人 ・16万円以上~17万円未満:104万730人 ・17万円以上~18万円未満:105万8410人 ・18万円以上~19万円未満:101万554人 ・19万円以上~20万円未満:90万9998人 ・20万円以上~21万円未満:75万9086人 ・21万円以上~22万円未満:56万9206人 ・22万円以上~23万円未満:38万3582人 ・23万円以上~24万円未満:25万3529人 ・24万円以上~25万円未満:16万6281人 ・25万円以上~26万円未満:10万2291人 ・26万円以上~27万円未満:5万9766人 ・27万円以上~28万円未満:3万3463人 ・28万円以上~29万円未満:1万5793人 ・29万円以上~30万円未満:7351人 ・30万円以上~:1万2490人 ※上記の平均受給額には国民年金(基礎年金)を含む 国民年金の平均受給額は月額5万円台、厚生年金の平均受給額は月額14万円台です。 厚生年金を受給する夫と専業主婦である妻が2人で受給する平均受給額は「21万8301円」となります。 ・男性の厚生年金(含、国民年金)平均受給額「月額16万3875円」 ・女性の国民年金の平均受給額「月額5万4426円」 前章で確認した標準的な夫婦世帯のモデル年金額と近しい数字になりましたね。 ただし、平均受給額ごとの人数を見ると個人差が大きいことがよく分かります。