野村祐輔「カープで野球人生を終えることができて幸せ」 最後は慣れ親しんだマウンドへ深々と一礼
◇プロ野球セ・リーグ 広島3-1ヤクルト(マツダスタジアム) シーズン最終戦に勝利した広島。試合後に野村祐輔投手の引退セレモニーが行われました。 【画像】プロ最後の登板を終え、花束を受け取る野村祐輔投手 野村投手は2011年にドラフト1位で広島に入団。ルーキーイヤーから9勝を挙げて新人王を受賞。2016年には16勝で最高勝率、最多勝、ベストナインに輝きました。 広島一筋13年で通算211試合に登板し、80勝64敗、防御率3.53の成績。211試合全てに“先発”として登板し、現役最終登板となる通算211試合目も“先発”としてマウンドへ上がりました。 野村投手の現役最後の対戦相手となったのは村上宗隆選手。最後はチェンジアップで空振り三振に抑え、初回を無失点で切り抜け、最後まで“先発”としての役割を全うしました。 野村投手は試合後の引退セレモニーで、「私のためにこのようなセレモニーを用意してくださった球団関係者の皆様、監督、コーチ、選手、スタッフの皆様、そして熱い応援をしてくださるファンの皆様本当にありがとうございます」と感謝のコメント。 13年間のプロ生活を振り返っては「3度のリーグ優勝を経験させていただいたこと、連続先発登板記録に名を残せたこと、素晴らしい仲間と戦えたこと、温かいファンの皆様に応援していただいたこと、とても大きな財産となりました」と語りました。 野村投手の“211試合連続先発登板”は日本記録であり、野村投手自身が更新し続けてきた記録。「連続登板記録に名を残せたのは、今まで私を先発投手として任せてくださった監督のおかげで得られた数字です。そして、今日の最後の試合を先発として投げさせてくださった新井監督、とても心に残る野球人生を終えることができました」とコメントしました。 そして最後に「13年間カープでプレーできたことを誇りに思います。鳥肌が立つほどの力強い歓声は一生忘れません。最後に大好きなカープのユニホームを着て、野球人生を終えることができて本当に幸せです。13年間本当にありがとうございました」と語り、マツダスタジアムに詰めかけたファンから大きな拍手が送られました。 セレモニー後、野村投手は球場を一周しファンの方々へ挨拶を行い、最後は慣れ親しんだマツダスタジアムのマウンドの前へ。じっとマウンドを見つめ、深々と一礼をして13年間のプロ生活に幕を閉じました。