【闘病】頭が真っ白になった「悪性リンパ腫」 それでも治療の支えとなったもの
悪性リンパ腫は、初期症状がほとんどなく、リンパが腫れたケースのほうがむしろ早期発見につながるのだそうです。闘病者の小島さん(仮称)も、最初の違和感はリンパのしこりだったそうです。初期に感じた違和感から病気発覚、治療中の想いなどを聞きました。 【画像】闘病中や治療後の小島さんとご家族の写真 ※本記事は、個人の感想・体験に基づいた内容となっています。2024年2月取材。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
「こんな大きさのしこりは見たことがない」
編集部: 最初に違和感があったのはいつですか? どういった状況だったのでしょうか? 小島さん: 2022年の年始だと思います。左の鼠径部に大きなしこりがあるのを発見しました。当時通っていた整骨院で相談すると「こんな大きさのしこりは見たことがないです。 病院に行ったほうが良いかもしれません」と言われ、その時は「一応行っておくか」程度に思っていました。 自宅で「鼠径部 しこり 大きい」などのキーワードで調べてみると、いくつかの病名が可能性として挙げられており、その最後のほうにリンパ腫という言葉がありました。 近くの病院に行き、大きさを測定すると「今まで見たことのない大きさです」と言われて、東京の医療施設へ精密検査に行くことにしました。 編集部: 受診から、診断に至るまでの経緯を教えてください。 小島さん: 東京の医療施設でCT検査をした時には良性か悪性かはわからず、最終的に生検をして確定診断となりました。その時には、最初にしこりを見つけてから2ヶ月くらい経っていました。 編集部: その間は不安だったのではないですか? 小島さん: 最初は、そこまで不安ではありませんでしたが、徐々に「え、もしかして……」と感じ始めました。腫瘍と言われた時も、「悪性じゃない可能性もある」と半々くらいの心持ちでした。 ただ、ずっと総合内科で診てもらっており、生検の結果も総合内科で聞くことになっていたのですが、当日いきなり総合受付で「血液内科で説明を聞いてください」と言われた時に頭が真っ白になりました。急いで妻に電話して病院に来てもらいました。 編集部: 血液内科ではどのような説明がありましたか? 小島さん: 「悪性リンパ腫」という血液のがんで、型は「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」と言われました。医師は治療の説明などをしてくれていたと思いますが、あまり覚えていません。落ち着いて受け止められる状態ではありませんでした。