歌舞伎町で遊び、デビューで大ヒット連発、6年間干されるも再ブレーク――SAMとDJ KOOが振り返る青春時代とTRFの30年 #ニュースその後
SAM「その間は、みんなそれぞれソロ活動。僕はそれまでも自分たちのライブの演出をしていたんですけど、初めて外部から演出を頼まれて。それが、V6だったんです。そこから、BoA、あゆ(浜崎あゆみ)、SMAP、東方神起とかのライブの演出をやるようになって」 DJ KOO「振り返ってみれば、SAMがいろんなコンサートをつくって、僕もDJに特化して。で、改めて30年たつと、長く感じたその時期が、TRFにとっても大切だったんだなと思う。自分たちがフロントマンだけでやってたら、できなかったこともありますね」 SAM「そう、完全に裏方に徹した。だから、スタッフの人たちの気持ちが死ぬほど分かる。現場の人にも、『僕のことTRFのSAMだと思わなくていいですから、スタッフとして扱ってください』と言って入っていきました。この体験は、モノづくりにおいて、すごく勉強になったんです」 転機は意外な形で訪れた。20周年を迎える2013年、ダンスエクササイズのDVD「イージー・ドゥ・ダンササイズ」で、TRFは再び脚光を浴びる。最終的にシリーズ累計380万枚超(2023年1月時点)ものセールスを記録し、TRFの再ブレークへとつながった。 SAM「あの『ダンササイズ』で、小室サウンドが“世代つなぎ”をしてくれた感じです。当時10代、20代の子もDVDとか買って、エクササイズをやったりしてくれた。世代じゃない子たちも、小室さんの曲と僕たちを知ってくれたんです」
還暦を過ぎても僕たちってイケてるな
今年2月、日本武道館は超満員のTRFファンで埋め尽くされた。30周年記念ライブのテーマは、「past and future」。ステージから眺めた客席の景色は、胸に迫るものがあったという。 DJ KOO「avexで、最初に日本武道館でやったのがtrf。そこからの道のりを考えると……。30年間の中で、一番いいライブができたと思う。続けてて良かったなって思ったよね、本当に」 SAM「30周年で日本武道館。年齢的にも、この先いつまでちゃんと踊れるか分からないっていうのもあって、自分的にも挑戦でした。体づくりも含めて、だいぶ真剣に取り組んできたんです。その成果というか、ライブではここ何年かで一番動けたと思う」