「ミスを怒らない」少年軟式の全国大会が大盛況! 佐藤輝明、福留孝介も登場して会場を沸かす
9日より甲子園で開催されていた少年軟式野球大会「MIZUNO BASEBALL DREAM CUP Jr. Tournament2023 全国大会FINALラウンド」。最終日となる10日は準決勝2試合と決勝戦、さらにエキシビションマッチの計4試合が実施。大会は魚住フェニックス(兵庫)が優勝した。 【一覧】ブランドアンバサダーミーティング・出席者リスト 午前中の準決勝では、魚住フェニックスと水戸市野球スポーツ少年団が勝利。決勝戦に駒を進めた。 第1試合に登場した魚住フェニックスは、打瀬ベイバスターズ(千葉)を4対3で下す。魚住フェニックスが同点で迎えた5回に熊崎龍道のランニングホームランで勝ち越しに成功して、決勝進出。続く第2試合では水戸市野球スポーツ少年団が八代ジュニアスターズ(熊本)を7対5で下す終盤に猛追にあったが、5回にダメ押しの3点を加えて試合を決めた。 そして迎えた決勝では、魚住フェニックスが10対9のサヨナラ勝ちで優勝を手にした。3回終わって2対9と7点差を付けられていたが、5回の4得点で反撃開始。1点差で最終回に入ると、一気に2点を奪って歓喜の輪を作った。あまりの劇的な優勝に、魚住フェニックス・熊澤清龍監督は「7点差をひっくり返すことはなかなかないので、選手はよくやったと思います」と驚きながらも選手たちを称えた。
地元・兵庫ということもあり、スタンドには大勢のチーム関係者が駆け付け、大会を盛り上げた。今大会の約束事として掲げる「みんなでこの大会を盛り上げよう」という項目を、率先したチームの1つだった。と同時に、もう1つの約束事も積極的に実践していた。 「リエントリー制度をおかげで、ベンチ入り23人全員がグラウンドに立てました。メンバー外も試合には出られないですが、ベンチに入れて雰囲気を味わせることができました」 甲子園の経験は一生の思い出だけでなく、今後に生きてくる。そう思って選手起用をしていたというが、まさに「みんなが主役!1人でも多くの選手が試合に出よう」という約束事を実践していたといっていい。 ベスト4で終わった打瀬ベイバスターズ・堀部聡一監督も「励まし合う、支え合えるようになって、ピンチの場面でも乗り切れる粘り強さ。ここぞでの集中力が成長した」と選手たちの変化を振り返る。コンセプトである「みんなで褒め合おう!みんな笑顔で楽しもう!『ミスを怒らず、みんなで助け合う』野球大会」のおかげで、成長できたことも含めて、「大きな意味のある大会だった」と語る。