東洋大・石田洸介が1年ぶりトラックレース復帰 スパイク切り傷にも充実の表情「大したことありません」
陸上中長距離の関東私学7大学対校が7日、埼玉・三郷市のセナリオハウスフィールド三郷で行われ、東洋大の石田洸介(4年)が1年ぶりにトラックレースに復帰し、3000メートルで8分4秒20の5位と好走した。トップはチームメートの小林亮太(4年)で8分0秒89で制した。 石田は、昨年4月8日の金栗記念選抜陸上中長距離大会1万メートルで30分3秒38で最下位と苦戦した後、実戦から遠ざかり、昨季は出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝の学生3大駅伝すべて欠場した。5000メートルの元日本高校記録保持者は、大学3年時は苦しいシーズンとなったが、4年目の今季は好スタートを切った。「8分5秒くらいで走りたい、と思っていたので、ほぼ予定通りです」と石田は冷静に話した。 序盤から上位でレースを進めた石田に対して、酒井俊幸監督(47)は「タイム以上に走りっぷりが良かった。これから、もっと状態は上がるでしょう」と期待を込めて話した。 レース中、他の選手と接触し、石田の右すねと膝にはスパイクによる切り傷があり、レース後も血が流れていたが「これくらい、大したことありません」と笑みを見せた。熱戦のトラックレースでは避けては通れない「傷の勲章」に石田は充実の表情を浮かべた。 福岡・浅川中時代には3種目で日本中学記録をつくり、群馬・東農大二高時代には5000メートルで16年ぶりの日本高校新記録をマークした石田洸介が東洋大のラストシーズンで完全復活の気配を漂わせている。
報知新聞社