【車いすラグビー日本代表/カナダカップ2024】パラリンピック前哨戦で日本が全勝優勝!大会2連覇を果たす
パリ2024パラリンピックの前哨戦となる車いすラグビーの国際大会「Wheelchair Rugby CANADA CUP 2024」(以下、カナダカップ)。 大会最終日の6月9日、ディフェンディング・チャンピオンの日本は決勝戦に臨み、終始リードする展開でオーストラリアを54-46で下し、カナダカップ2連覇を果たした。 6か国総当たりの予選ラウンドを5勝0敗で終え1位通過した日本は、予選2位・オーストラリア(3勝2敗)との決勝に臨んだ。 世界トッププレーヤー、ライリー・バットがベンチでサポートに徹する中、両軍はティップオフ前からポジション取りで火花を散らした。 立ち上がりから激しいボールの奪い合いが続く。その中で日本は、なんとか先制点を挙げた。日本の強いディフェンスに苦戦するオーストラリアは、立て続けにターンオーバーを許す。相手に流れを渡すまいと日本は選手交代を繰り返し、各ラインアップがそれぞれの役割を遂行した。
車いすラグビーでは試合前半、ベンチ側のコートに相手が攻めてくる。トライライン手前の「キーエリア」では、ひときわ激しい攻防が繰り広げられる。その時、トライを奪おうと躍起になる相手には日本ベンチから大きな声がコートに送られ、プレッシャーを与える。 一番障がいが重いクラスのローポインター、長谷川勇基がミスマッチを作る。相手ディフェンスが薄くなった隙に、ハイポインター(障がいの比較的軽い選手)の島川慎一がトライを決めた。 14-10と日本のリードで第1ピリオドが終了した。 第2ピリオド。オーストラリアはチーム最年少、19歳のブレイデン・フォックスリー・コノリーをコートに送り込む。コノリーは持ち味のスピードと高さで得点を重ねた。するとそこで、同年代のスピードスター・橋本勝也がコートに登場。コノリーを振り切る走りで意地を見せつけた。 近い将来の日豪戦を想像させるヤングプレーヤーたちの競演に観客は沸き、25-23で試合を折り返した。