高齢の父が「深夜バイトを始める」と言い出しました。62歳でも深夜に働ける求人ってあるのでしょうか?
高齢の父が「深夜バイトを始める」と言い出したとき、自分の父親に置き換えた場合に驚きを隠せない方もいるのではないでしょうか。 しかし、近年では高齢者の雇用機会が増え、60代でも深夜に働ける仕事は存在します。シニア層の豊富な経験と柔軟な働き方が評価され、夜間の仕事においても需要が高まっているようです。 本記事では、高齢者の深夜労働の現状や求人の種類について詳しく解説します。 ▼65歳から70歳まで「月8万円」をアルバイトで稼ぐと、年金はどれだけ増える?
高齢者の深夜労働の現状
近年、国内の労働市場において高齢者の労働参加が増加、中でも深夜労働に従事する高齢者が増えていることが注目されています。経済的な理由や社会的なつながりを求めて働く高齢者が多い一方で、深夜労働が健康や生活リズムに与える影響は無視できないものでしょう。 厚生労働省が令和4年に公表した「高年齢者雇用状況報告」の集計結果によると、常用労働者数(約3480万人)のうち、60歳以上の常用労働者数は約470万人で、全体の13.5%を占めています。年齢階級別に見ると、60~64歳が約254万人、65~69歳が約128万人、70歳以上が約88万人でした。
深夜労働のメリットとデメリット
深夜の時間帯は業務が集中しやすく、日中と比べて電話や会議の少ない環境で作業に没頭できることが挙げられます。また、深夜勤務には割増賃金が適用されるため、収入を増やす手段としても魅力的です。 しかし、深夜労働は体内時計に影響を与え、睡眠不足や健康リスクを高める可能性があります。加えて、社会生活や家族との時間が制限されるため、プライベートにも影響が及ぶことが懸念されます。深夜勤務の選択が個々の生活スタイルに合っているか、十分に検討することも大切であるといえます。 そのため、深夜勤務を選ぶ際には、健康管理や生活リズムの維持に注意が必要です。適切な睡眠時間を確保し、食事や運動にも気を配ることで、健康リスクを軽減することを心掛けるといいでしょう。深夜勤務を長期間続ける場合は、定期的に健康チェックを受け、体調に異変がないか確認することも重要です。