「世界一長いひとハロン」は今年も総決算 一瀬恵菜の注目はリベンジに燃える一頭
皆様こんにちは! 一瀬恵菜です。今年もこの季節がやってきました。3月17日(日)農林水産大臣賞典第56回ばんえい記念が行われます。中央競馬に例えると、年末の総決算、有馬記念の雰囲気にも感じます。ばんえい競馬は距離やコースがどの条件でも同じですから、全てのばんばが目指す、真のばんえい界トップを決める一戦といえるでしょう。 昨年発走時には「世界一長いひとハロン」と実況も流れましたが、ばんば達は1トンのそりを引き、2つの障害を越えなければいけません。力を温存させながら、各馬の出方を探り合う心理戦は見ごたえたっぷり。サラブレッドのレースでは速度が速く、一度では発見が難しいことも、ばんえい記念ではリアルタイムで様々な心理戦に触れられるかもしれません! 今年の出走馬からは連覇のかかるメムロボブサップ、二度目の制覇を目指すメジロゴーリキなど過去の覇者も参戦しています。 メムロボブサップのばんえい記念初挑戦は2022年。第2障害の頂上まで登り切ったところで一呼吸。当時の勝ち馬メジロゴーリキは、第二障害をスムーズにクリアしていましたから、直線では追いかけていく形になりました。マッチレースのように馬体を併せましたが、スムーズに降ったメジロゴーリキの脚色衰えず、メムロボブサップは残り10m付近とゴール手前で二度止まってしまい、悔しい2着でした。 その後メキメキと力をつけて、勝利した昨年はメジロゴーリキと隣の枠に。2頭は再び併せるように第二障害まで刻んでいきました。障害をクリアしたメムロボブサップは、1トンを背負っているとは思えない脚色で駆け抜け、最後に止まってしまった前年のリベンジを果たし勝利しました。 ということで…今年も「リベンジ」を狙う馬を注目馬として挙げたいと思います! 今年の出走予定馬の中で一番リベンジに燃える1頭はアオノブラックとみました。これまでばんえい記念は3着→2着と年々順位を上げています。特に昨年は歴代優勝馬も障害の途中で止まる中、一番手で降ってきました。ただ残り10m手前で止まってしまい、すぐに歩き出しましたが、わずかの差でメムロボブサップに敗れています。 今年コンビを組むのは、昨年4月のスプリングカップから継続騎乗している金田利貴騎手。馬券内を逃したのは2戦のみで好相性です。金田利貴騎手は昨年初めてばんえい記念に騎乗し、今回が2度目の騎乗というのも楽しみ。騎手とのコンビ相性も注目してみるとよさそうです。 またばんえい記念前日の3月16日(土)には第55回イレネー記念も行われます。明け3歳馬による一戦で、過去にはメムロボブサップも勝利しています。将来を見据えても注目ですが、翔雲賞勝ち馬で4連勝中のライジンサン、近2走異なるレースぶりで勝利のコトブキテンザン、先行力魅力のホクセイハリアーなどが集結! いつかばんえい記念で走る姿を夢見て応援したいですね。年度末も盛り上がり必須のばんえい競馬。皆様も熱くなりましょう!