「ターン」「スピン」「ローテーション」は全部「回転」なの? よく分からないレッスン用語を改めて解説
「ローテーションしましょう!」だけじゃレッスンとはいえない!?
「ローテーション(rotation)しましょう」というレッスンも、言葉の意味を考えると「カッコいい言葉」だから使っているだけといわざるを得ません。 「ローテーション(rotation)」は、「回転」の他に「循環」「自転」「交替」などかなり幅広い意味で使われる言葉です。先に挙げた「ターン」や「スピン」も「ローテーション」の中で行われる動きですし、スイング用語として使うなら「どこを?」「どのように?」といった具体的な説明がないと意味不明になってしまいます。
ギリギリ「上半身のローテーションを前傾したまま行いましょう」なら通じますが、「ローテーションを抑えてください」とレッスンされて改善できるならプロゴルファー並みのゴルフセンスといえるでしょう。 アマチュアのレッスン時に「ローテーション」の言葉を使わなくても特に困ることはありません。「スイングが悪い」というより「うまくローテーションができていませんね」といった方が、「なにかこの先生、私を上達させてくれそう!」と思ってもらうにはいいのかも知れませんが……。 カタカナだからすごいわけでも偉いわけでもないことだけは知っておいてください。
【解説】筒 康博(つつ・やすひろ)
伝説のプロコーチ・後藤修に師事。世界中の新旧スイング方法を学び、プロアマ問わず8万人以上にアドバイスを経験。スイング解析やクラブ計測にも精通。ゴルフメディアに多数出演するほか「インドアゴルフレンジKz亀戸」ヘッドコーチ、WEBマガジン&コミュニティー「FITTING」編集長やFMラジオ番組内で自らコーナーも担当している。
猿場トール