「ターン」「スピン」「ローテーション」は全部「回転」なの? よく分からないレッスン用語を改めて解説
「くるくる」と回転はしない! 向きを変える動きが「ターン」
「カタカナ英語」が多いゴルフのスイング用語は、アマチュアの理解を混乱させる要因でしかありません。何となく「最新でカッコいい」という雰囲気があるためか、アマチュアだけじゃなくティーチングプロでさえも安易に飛びつきがちです。 【動画】理想的な体の「回転」! アナウンサーも感嘆の声を漏らした川岸史果の超絶スーパーショット! これが実際の映像です
レッスン等でよく使われる「回転」という言葉ですが、語源になっている英語は「ターン」「スピン」「ローテーション」という言葉に分かれて使われています。 なぜ、わざわざ異なる用語になっているのかを調べてみると、言葉の意味の違いからレッスンで「伝えたいこと」が見えてきます。 一方で、勘違いしたまま「もっと回転を心がけて」などといわれてしまうと、更に悩みを深めてしまう可能性もあります。
主に肩や腰、フェースの動きに使われる「ターン(turn)」の意味を調べてみると、「回転」のほかに「旋回」「向きを変える」「折り返す」などがあります。 「くるくる回転する」わけではなく、パッと向きを変える動作として主に「ターン(turn)」が使われます。ボディーターンもフェースターンも、「ここまで! と決めた向き」に素早く切り返すような動きが求められているのです。 言葉の「ニュアンス違い」かも知れませんが、実際に行うゴルファーにとってスイングイメージは大きく変わる可能性があるのです。
ボールの「回転」に使う「スピン(spin)」はスイングではエラー動作?
ゴルフ用語での「スピン(spin)」は、ものすごいスピードと量で「回転」するものでボールの回転数などに使われます。 一方スイング用語では、体重移動がなく体が空回りしてしまった悪いスイングとして「スピンアウト」という用語をレッスンでは多用します。
レッスンプロから「フィギュアスケートのアクセルジャンプのように体を回転しなさい」といわれたら、「スピンアウトになってしまいませんか?」とツッコミを入れてみてください。 ちなみにフィギュアスケートのアクセルジャンプは「アクセル(Axel)」という選手の名前が由来で生まれたそうです。また車のアクセルは和製英語なので、元の英語表記はありません。 ゴルフに限らず、「カタカナ英語」を調べてみると、元々の意味から大きく外れたものがたくさんあって面白いです。