佳子さま、国スポ視察で2回目の佐賀県訪問 スポーツクライミング競技を観戦 県立九州陶磁文化館の見学も
秋篠宮家の次女佳子さまが14日、多久市の九州クライミングベースSAGAで開かれている国民スポーツ大会のスポーツクライミング競技と、有田町の県立九州陶磁文化館を視察された。県内訪問は2月、総裁を務める日本工芸会の活動で有田町の今右衛門窯を訪れて以来、2回目となる。 山口祥義知事らが出迎える中、スポーツクライミング成年女子ボルダー決勝を見学。最後まで諦めず壁に挑み続ける選手たちを拍手でたたえた。競技を見るのは初めてで、ホールドの説明にうなずき「一度やってみたい」と話されたという。 この日は有田焼の色絵を思わせる赤色のワンピース、伝統技法の染錦(そめにしき)でバラを描いた磁器製イヤリングを着用。十五代酒井田柿右衛門さんらが迎える中、一昨年に新設された有田焼の製法を伝えるプロジェクションマッピングや、江戸時代の肥前磁器を体系的に集めた「柴田コレクション」を鑑賞した。 天皇家で使われた菊の御紋入りの食器に見入り「細やかで色がきれい。(展示は)有田焼の工程、歴史がよく分かった」と感想。案内役を務めた鈴田由紀夫館長は「柿右衛門様式の特長である濁手(にごしで)の温かみのある白をご存じで、造詣の深さを感じた」と述べた。 15日は陸上競技を観覧後、総合閉会式に出席する。(大田浩司)
大田浩司