「最初に避難を呼びかける人に」 京都のイベントで「みんなで助かる防災」講演
人権や男女共同参画をテーマにしたイベント「ヒューマンフェスタ」と「ゆう・あいフォーラム」が17日、京都府亀岡市余部町のガレリアかめおかで開かれた。高齢者や障害者に配慮した災害への備えを確かめたり、みんなが笑顔になるためのメッセージを書いたりして、来場者は共生社会について考えた。 防災士の前川良栄さん(55)=宇治市=が「みんなで助かる防災」と題して講演。自宅で大地震に遭ったと想像してもらい、「自分が大けがしたと考える人は少ない」と指摘。韓国の地下鉄放火事件で、煙が流れてきた車内ですぐ逃げなかった乗客がいた例も挙げ、「危険を知らせるサインを過小評価せず、最初に避難を呼びかける人になってほしい」と訴えた。 「人権の木」をつくるコーナーでは、来場者が「もらった優しさをリレーする」「感謝」などのメッセージをハート形のシールに書き、葉のように飾っていた。小中学生の作文朗読や核爆弾の悲惨さを訴える絵画展示もあった。 両イベントは亀岡市などが毎年開いている。